デザインセレクション
デンマークデザインの生み出す最上質な空間
「ダンスク ムーベル ギャラリー」オープン
4月に銀座にオープンしたデンマーク家具のインテリアセレクトショップ「ダンスク ムーベル ギャラリー」(DANSK MØBEL GALLERY)」。デンマーク家具の特徴であるシンプルで飽きのこないデザインは、空間を選ばずどんなインテリアにもしっくり馴染みます。「一生使える家具」を探しているなら、ぜひ足を運んでみては。
デザイン大国デンマークが生み出す
シンプルで飽きのこない名作家具
IKEAやマリメッコをはじめとした北欧デザインはいまだ根強い人気です。「北欧」といえば家具を思い浮かべる人も、最近ではマニアでなくとも少なくないでしょう。
おしゃれで機能的な北欧デザインというとスウェーデンやフィンランドを連想する人も多いかもしれませんが、デンマークも建築家やデザイナーを多く輩出している、言わずと知れたデザイン大国。デンマーク出身の家具デザイナーの巨匠、アルネ・ヤコブセンやハンス・J・ウェグナーは、北欧家具の発展を語るうえで欠かせないデザイナーです。
そんなデンマークの高級家具をメインに販売するインテリアセレクトショップ「ダンスク ムーベル ギャラリー」(「DANSK MØBEL GALLERY」が、4月27日に銀座一丁目にオープンしました。
デンマーク語で「ダンスク(DANSK)」はデンマーク、「ムーベル(MØBEL)」は家具を意味します。
デンマーク家具の特徴は、比較的カラフルでポップなスウェーデンやフィンランドのデザインに比べるとモダンでシンプル。
デンマーク人は大柄な人が多いものの家の面積はそれほど広くないため、空間をいかに効率的に使うかを想定して家具がつくられているそうです。こうした無駄を省いた実用的なデザインは、特に1950年代などミッドセンチュリーの家具に多くみられます。
「ダンスク ムーベル ギャラリー」で取り扱うアイテムは最高級のデンマーク家具にとどまらず、ここでしか手に入らないヴィンテージ家具、インテリア小物、絵画などデンマークデザインが生み出す上質な空間ごと楽しめるラインナップになっています。
デンマークデザインを最大限に活かした
こだわりの空間
取り扱うブランドはフリッツ・ハンセンの製品のみならず、ルイスポールセン、ルド・ラスムッセン、PPモブラーなど、どれもデンマークモダンをリードしてきたまさに“本物”の家具。
店内にこれらを効果的に配置することで、「ギャラリー」と呼ぶにふさわしい空間づくりにもこだわります。通常の家と同等のスケール感で心地よいリビングやダイニングを再現しているため、インテリアの参考に訪れてみるのもおすすめです。
また、ユーザーのライフスタイルに合わせた家具のチョイスやコーディネートの提案まで、じっくり丁寧に相談にのってくれるのもうれしいところ。
デンマークデザインの基本的な考え方は、「良いものを大切に長く使う」ということ。これは古来よりある日本人の価値観や美意識の理念にも深く共鳴するものがあります。
そのためか陶器などの小物はどこか中国や和テイストを感じさせるものも多く、和室との相性もぴったり。アートピースや小物類は2〜3ヵ月に一度に入れ替えを行なうそうなので、定期的に足を運ぶことでお気に入りの逸品に出会えるかもしれません。
コンセプトは、「1世紀を超えても受け継がれるような、家族の歴史を共に刻み込むインテリアライフスタイルの提案」。
やや値は張るものの、木製で温かみのある飽きのこないデザインは一生ものの家具としてライフスタイルに長く寄り添ってくれるはず。デンマークデザインの上質な空間を楽しんでみてはいかがですか?
デンマークデザインに関するイベントも定期的に開催予定なので、こちらもHPで随時チェックを。
(取材・文、開 洋美)
ダンスク ムーベル ギャラリー(DANSK MØBEL GALLERY)
住所:東京都中央区銀座1-9-6 松岡第二銀緑館2F
電話:03-6363-0675
営業時間:10:00-19:00(火曜定休)