デザインセレクション

2012.02.10

日常の食をより楽しくする「箸」のデザイン

 日常の食をより楽しくする
「箸」のデザイン

 

日本人であるわたしたちにとって、箸は身近な「道具」である。塗り、螺鈿細工などの装飾が施されたものもあるが、デザインが前面に出ることは少なく、長さや太さのちがいによる持ちやすさ、つまみやすさなどの機能性が重視されてきた。

「箸とはなにか」などとあらためて考える機会はほとんどない。しかし、食の多様化が進んだ昨今、食べるためのツールにも変化があっていいのではないか ――。この春、福井県のアンテナショップ「ふくい南青山291」で、デザイン箸の企画展が開催された。ジュエリーデザイナーやプロダクトデザイナー、建築 家などが箸とその周辺のアイテムをデザインし、若狭塗箸の製造を続ける「兵左衛門」が製造した。
食卓に置かれたときの美しさを演出するため、極限の細さを求めた箸。喰先をナイフ&フォークに仕立てた革新的なデザインの箸。マイ箸を持ち歩くための喰 先用のキャップ。11人が提案した箸は、箸の常識にとらわれないアイデア&デザインながら、きちんと使える「デザイン箸」に仕上がった。
道具に対する意識が変われば、食卓はもっと楽しくなる。デザイン箸に触れることで、「箸」という道具をもういちど見直してみてはいかがだろう。

 

 

 

 

 

 

 

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