デザインセレクション
世界の街を歩いて見つけた家具や雑貨が揃う
本格的セレクトショップ「TITLES」オープン
ビンテージ家具や作家による作品、インテリア雑貨などを扱うプロユースのインテリアショップ「TITLES(タイトルズ)」が、東京・原宿にオープンしました。“本当にいいもの”を求めて世界中を飛び回るオーナー兼バイヤー・鵜飼健仁(うがいたけひと)さんの想いが込められた独自のラインアップが魅力。インテリア好きなら行ってみて損はありません。
雑誌やCMで活躍する人気スタイリストも御用達
新しいスタイルのインテリアショップ
原宿駅の竹下口から徒歩5分というアクセス抜群のエリアに、インテリアショップ「TITLES(タイトルズ)」が2015年12月1日にオープンしました。
TITLESは、撮影用小道具を扱うリースショップ「AWABEES(アワビーズ)」、「UTUWA(ウツワ)」を運営する株式会社ビタミシーエムによる新店。でも、これまでの2店舗は、インテリアスタイリストなどプロ向けのため、一般のお客さんは利用できませんでした。
いっぽうTITLESはプロの方がリースでき、かつ一般の方も買い物が楽しめるという今までにないスタイル。プロが雑誌やCMで使う本格的な家具や雑貨と同じものを購入できるなんて、なんだかうれしいですね。
ビルの1階にある入り口を入ると、スタッフの方が明るい笑顔で迎えてくれるのが印象的。広々とした店内にはソファやスツール、テーブルなどの家具、作家さんの陶芸作品など、新しいものと古いものが混在しながら並んでいます。その様子はまるで、海外のマーケットや蚤の市のよう。
ビンテージ感あふれる味わい深いソファなどは、「どんな人が使っていたんだろう…」と背景を想像するだけで楽しくなってしまいます。
また、入荷して間もないトルコのキリム(ラグ)も豊富にそろい、1枚あると部屋のアクセントとして重宝してくれそう。織り方によって「出産祝い」などの意味が込められているそうで、贈り物にもピッタリです。
こうしたラインアップはすべて、ビタミシーエム代表であり、バイヤーであり、クリエイティブディレクターでもある鵜飼健仁(うがいたけひと)さんによるセレクト。
「古い・新しい、有名・無名問わずそれぞれにいいところがあるので、セレクトには幅を持たせています。その中で自分の感度に合ったものを探して、その人なりのミックス感を大切にしてもらえたら。宝探しをするような感覚で楽しんでもらえたらうれしいです」と鵜飼さん。
まさに“宝探し”という言葉がぴったりの店内。整理整頓されすぎない絶妙なバランス感が、見る人を飽きさせない魅力的な空間をつくっているのだと感じました。
ポートランド、パリ、ロンドン…
逸材や逸品に出合うため世界各国を飛び回る
今回鵜飼さんが新店オープンのための買い付けに足を運んだ国は、アメリカ、イギリス、パリなど。なかでも、アメリカのポートランドに重点を置いたそうです。
街を歩いていて「心揺さぶられるもの」に出合ったら、たとえ無名の作家や職人であろうと、小さな工房であろうと、とにかく自分の足で会いに行き、直接買い付け交渉するのが鵜飼さんのスタンス。
たとえば、色鮮やかなブルーがひときわ目を引くコーヒーカップは、ポートランドの陶芸家ディナ・ノーの作品。これは滞在中に朝食を食べた店で偶然出合い心惹かれたもので、日本のほかの店ではまだ取り扱いがない希少アイテムなのだそう。
TITLESで扱う商品に共通するところは、“ずっと付き合っていきたい”と思えるもの。「壊れたら使い捨てではなく、自分で修理するのも愛着のうち」と鵜飼さんは言います。
ついつい壊れたら買い換えと思ってしまいがちですが、そんなふうに丁寧にものと付き合っていけたら、日々の暮らしがもっと彩りあるものに変わるかもしれません。
ゆくゆくはもっと商品を増やし、よりいろいろな人に楽しんでもらえる店づくりを目指すそうです。現在買い付け交渉中の職人や作家などもいるようで、今後のラインナップも楽しみですね。
TITLESではオンラインショップも展開しており、オンラインショップ限定アイテムもあるそうなので、こちらもぜひチェックしてみてください。
また、フォトグラファーでもある鵜飼さん独自の視点で発信される、買い付け先の現地情報もオンラインショップで展開中。現在はポートランド特集がアップされていますが、写真も素敵でこちらも一見の価値ありです。
(取材・文、開 洋美)
TITLES(タイトルズ)
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-60-5 オー・アール・ディ原宿ビル1F
電話:03-6434-0421
営業時間:9:00 -20:00(年中無休)