丸の内スペシャルSUMAU BAKERY BANK
[丸の内スペシャル]
丸の内で不動の人気を誇る
実力派ベーカリー
おいしいパンから生まれる
幸せの連鎖反応を数珠つなぎで
さて、ここからはマツナガがお届けいたします。4月のSUMAUは丸の内特集ということで、丸の内の名店をご紹介。
今回ご紹介したお店からコレは! と思うポイントをピックアップして、それから連想されるパン屋さんを来月ご紹介するという連想ゲーム方式(?)にてお届けしていく所存でおります。おつきあいよろしくお願いいたします。
ではでは。今回はどういうポイントに着地するのでしょうか?
芳醇そのもののクロワッサンを食べながら
バターについて考える
〜エシレ・メゾン デュ ブール@丸の内
もはや丸の内名物といっていもいい「エシレのクロワッサン」。
毎朝開店前から行列ができております。
お目当ての商品を買うためには朝イチで丸の内へ繰り出すことになりますが、それだけのことをする価値はありますとも。
クロワッサンを買った時に、オーブンで温めるとよりおいしくなるというカードが同封されます。
温め直すと、バターがじんわりしみ出して全く別物のようになります。
でも私は温めていない、生地の食感がしっかりと感じられる状態も好きです。
どちらも口に含んだ時の香りの良さは格別。
というわけで、ブリックスクエアの中庭(植栽が美しくて良い空間です!)でそのまま食べる用と、温める用のふたつ買っちゃうといいんじゃないかしら。どうかしら。とオススメいたします。
販売されているクロワッサンは3種類。今回はその中から2種類を食べ比べてみることにします。
上の画像、左が「クロワッサン・エシレ 50%ブール/食塩不使用(ドゥー)」、右が「クロワッサン・エシレ 50%ブール/有塩(ドゥミ・セル)」です(各380円)。
ご存知の通り、使われているバターは全てエシレバターなわけですが、このふたつのクロワッサンはその重量の約半分がバターなのだそうです。名は体を表しております(当たり前)贅沢ですねえ。
しかもバターは生地に折り込まれていくものなのですが、それだけでは足りんのだと真ん中にバターの固まりを巻き込んで焼き上げるのだそうです。うはー。
食塩不使用のエシレバターは酸味やミルクな風味が際立つ(気がする)ように、クロワッサンも粉の風味が味わいたいな、という方は食塩不使用の方がオススメです。
同じく、パンチのある味の方が好みという方は有塩がいいのではなかろうかと。
エシレバターの有塩はけっこう塩がきいています。
そしてもうひとつ。
クロワッサンが並ぶその下で、こっそり光りを放っているヴィエノワズリー※1から。ショソン・オ・ポム!
ショソン・オ・ポム 700円
フィユタージュ・アンヴェルセ※2の生地なのだそうです。
通常は小麦粉の生地でバターを包み込み折り込んでいくわけですが、
逆にバターで小麦粉の生地を包み込んでいく作り方です。
そうすると、通常の生地よりも層が薄くなりサクサク感が増すのだそうです。そして使うバターの量が多くなる! エシレバターなのに! そらもう。贅沢だ。
焼き色が濃いところの苦みとサクサク感、ふわりと香るシナモン。食べやすい大きさの甘酸っぱいリンゴ。至福のひとときが味わえましょう。
まあね。軽くお昼ごはんが食べられるくらいのお値段ではありますが、それだけの価値はある。
お店に並んでいるもの全てに対して言えることだと思います。
▲ リンゴは、あらかじめ煮たものと生のものを合わせて毎日仕込まれているそうです。
手がかかっております。
おいしいバターってのはスバラシイですね。
組み合わされた素材の魅力をぐいーんと引き立て、ちゃっかり自身の存在感も主張する底力。
そして、その存在感は丁寧に作られているからこそ、生み出されるものなのでしょうな。たぶん。
写真でしか見たことのないエシレ村のことを思い浮かべては、右手に持ったクロワッサンの香りを吸い込み、
木製チャーン※3のことを想像してはクロワッサンを頬ばり、
ふと我に返っては、左手のショソン・オ・ポムを(以下省略して次のお店へ参りましょうか)
エシレ・メゾン デュ ブール
住所:東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内ブリックスクエア1F
電話:03-6269-9840
営業時間:10:00~20:00
定休日: 無休