丸の内スペシャルデザインインフォメーション
わかりやすい自作の詩を独特な書法で表現。相田みつをの生き方に心を打たれる人は今も多い。
栃木県足利市で創作中の相田みつを。書家・岩沢渓石に師事し、毎日書道展には1954年から7年間連続入選している。
相田みつを生誕90年を記念
詩人・坂村真民とのコラボレーション「念ずれば花ひらく」が開催中
相田みつをは、1924年に栃木県足利市生まれ。旧制足利中学の頃から、書や短歌に親しみ、卒業後は歌人・山下陸奥に師事する一方、生涯の師となる曹洞宗高福寺の武井哲応と出会って禅を学んでいる。
また、書家・岩沢渓石に師事。毎日書道展には1954年から7年間連続入選し、技巧派の書家として出発している。
その後「自分の言葉・自分の書」をテーマに、独自のスタイルを確立。1984年に『にんげんだもの』(文化出版局)が出版されてから、その作品が広く知られるようになった。
「相田みつを美術館」では作品を鑑賞する一方、これまで発刊された多くの書籍や印刷物にも出会え、幅広く相田みつをの世界を知ることができるのも特徴になっている。
今年は相田みつを生誕90年ということもあり、それを記念して「念ずれば花ひらく」が開催中。詩人・坂村真民と相田みつをのコラボレーションで、二人が鎌倉の円覚寺で出逢い、その後の長い交流が続いたことから企画された。
詩人としての作風は異なっても、共に仏教的な思想を基底においたことや、人間の生き方を鋭く問うた多くの詩を残したことなど、共通するものが多い。展覧会では、坂村真民の直筆原稿や詩墨作品なども多数公開。坂村真民と相田みつをの独自の世界に触れることができる。
オフィス街の中心としてビルが立ち並ぶ丸の内エリア。仕事に疲れて心に豊かさを取り戻したい時、「相田みつを美術館」でゆっくりとした時間を過ごしてみてはいかがだろう。
現在、詩人・坂村真民とのコラボレーションによる「念ずれば花ひらく」が開催中。左が相田みつをの
「にんげんだもの」。右が坂村真民の「念ずれば花ひらく」。
左が相田みつを、右が坂村真民。二人は鎌倉の円覚寺で出逢い、その後の長い交流が続いた。1970年。
相田みつを美術館
住所:東京都千代田区丸の内3-5-1 東京国際フォーラム地下1階
電話:03-6212-3200
開館時間:10:00-17:30(入場は17:00まで)
休館日:月曜日( 5月5日は開館)
入場料:一般・大学生800円/中・高生500円/小学生200円/70歳以上500円
*各種割引についてはウェブサイトを参照
特別企画 相田みつを生誕90年 第1弾
「念ずれば花ひらく」~坂村真民と相田みつをの世界~
3月4日(火)~6月8日(日)