丸の内スペシャル行ってみたいデザイン空間

2014.04.14
階段踊り場に吊られたアールデコ調のシャンデリアは、1988年の東京ステーションギャラリー開館時のものを使用。

階段踊り場に吊られたアールデコ調のシャンデリアは、1988年の東京ステーションギャラリー開館時のものを使用。

階ごとの展示室をつなぐ階段でも、創建当時の構造用レンガを見ることができる。

階ごとの展示室をつなぐ階段でも、創建当時の構造用レンガを見ることができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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復原された3階の展示室は、白壁の現代的な空間になっている。

 

 

創建当時の姿に復原されたドームで

100年間の歴史とともにアートを楽しむ

 

2階展示室はレンガ壁に囲まれた、重厚な雰囲気。できるだけ当時の構造用レンガ壁を現しにして設えられている。また、東京駅丸の内駅舎は「鉄骨レンガ造」。建物を支えレンガ壁を縁どるように巡る鉄骨は、約3100トンも使われたという。

 

創建当時の鉄骨メーカーの名前が刻印された鉄骨が2階休憩室にあるので、探してみるのも一興だ。なお、展示室では窓に黒いアルミパネルがはめられているが、展示内容によっては外して日光を取り入れることもあるという。

 

展示室と休憩室を抜けると、ドーム吹抜けに面する八角形の回廊を進んでミュージアムショップに。ショップの一角の壁にも当初の鉄骨階段が一部保存され、ガラス越しに見ることができる。ここでも現物が放つ情報量は圧倒的だ。リベット留めされた鉄骨の姿からは、当時の技術の結晶や職人の息吹が感じられる。

 

東京ステーションギャラリーでは、時代もジャンルも多様な展覧会が催される。他の美術館や展覧会と異なるのは、東京駅丸の内駅舎という歴史的な空間で鑑賞することだ。レンガ壁に象徴される、東京駅のたどってきた100年間の息遣いとともに展示物を味わうことになる。

 

5月6日まで開催されているのは、明治から昭和にかけて多くの若い画家を輩出した美術団体「光風会」の足跡を作品からたどった、「洋画家たちの青春-白馬会から光風会へ-」が開催中。

 

日本近代洋画の作品とレンガ壁の組み合わせは、なかなか味わい深いものがある。同時代の背景を感じ取りながら、洋画家たちの青春期に思いを馳せながら、自由に鑑賞したい。

 

(文・加藤 純)

 

 

「光風会100回展記念 洋画家たちの青春-白馬会から光風会へ-」より

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黒田清輝 《鉄砲百合》 1909(明治42)年 石橋財団石橋美術館蔵

 

久米桂一郎 《林檎拾い》 1892(明治25)年 久米美術館蔵

久米桂一郎 《林檎拾い》 1892(明治25)年 久米美術館蔵

藤島武二 《うつつ》 1913(大正2)年 東京国立近代美術館蔵

藤島武二 《うつつ》 1913(大正2)年 東京国立近代美術館蔵

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岡田三郎助 《縫いとり》 1914(大正3)年 個人蔵

岡田三郎助 《縫いとり》 1914(大正3)年 個人蔵

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和田英作 《彦根内湖》 1926(大正15)年 丸紅株式会社蔵

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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杉浦非水 『非水創作圖案集』(文雅堂)より 1926(大正15)年 愛媛県美術館蔵

 

 

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光風会100回展記念 洋画家たちの青春-白馬会から光風会へ-

会場:東京ステーションギャラリー

東京都千代田区丸の内1−9−1

会期:3月21日(金)~2014年5月6日(火)

開館時間:10:00~18:00(金曜は~20:00、入館は閉館30分前まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜休館)、5月5日を除く

入館料:大人900円、高大生700円、小中生400円

※20名以上の団体は100円引

※障がい者手帳等を持参の方は100円引、その介添者1名は無料

問い合わせ:03-3212-2485

http://www.ejrcf.or.jp/gallery/

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