せきねきょうこの気まま旅
[第14回]~Cape Kudu Hotel~ヤオノイ島/タイ
大人の休暇が待っている、静かなるアイランドリゾートへ!
観光国タイには、古くから世界的に知られる数多くの観光の島々が点在しています。中でも、近年、徐々に静かなるブームを起こしているのが、プーケットとクラビの間に位置するヤオノイ島です。世界的にも知られたリゾートや、個性派のエコリゾートがすでにこの島の観光を誘ってきましたが、2017年1月、小規模な魅惑のアイランドリゾートがオープンし、ヤオノイ島を目指す人がまた増えています。
世界のトラベラーたちが憧れるホテルグループ「スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド」(SLH)のメンバーホテルとして、高級感のあるエレガントな個性が一際輝きを放ち、プライベート感あふれる雰囲気が好評です。真っ白な建物が印象的なホテルは、道路を隔ててビーチが広がり、またPhang Nga湾に面した高台に建つホテルからはキラキラと輝くアンダマン海を見晴らすことができるのです。
今までのリゾートホテルとの明らかな違いは、とてもエレガントでフェミニンな造りのデザインであること。滞在するゲストの心まで柔らかく包み込んでしまうのか、皆の笑顔が絶えません。白亜の建物の中でも、客室内は白とトーンを抑えた淡いミルキーブルーで構成され、華やかな中にも心閉まる静謐な空気感が漂っています。リゾートでは誰もがのんびりと過ごし、時計を外し、何もしない贅沢な休暇を味わっています。ビーチに用意されたパラソルの下でシエスタをする人、プール際のデッキで日がな読書にふける人、カフェで1日中お喋りに興じる人たちなど、ここではそれぞれの時がゆったりと流れていきます。
注目すべきは、小規模型ホテルであるにもかかわらず、レストラン、ラウンジバー、カフェなど食事のできる場所が3か所も揃い、またプール、スパ、プレイルーム、ボールルーム、そしてショップなど、充実した設備が揃っていることです。特にメインダイニング「Hornbill Restaurant」では、タイ料理はもちろん、世界の料理が楽しめるだけでなく、オーガニックな食材にも気を配っています。隣接の1軒家「ケープ・クドゥ・カフェ」では、ピザやサンドイッチ、パスタやスイーツ、手造りアイスクリームなどハンドメイドのカジュアルな食事が大好評で、美味しいアイテムを目的に他のリゾートからも人が通ってきます。
夕刻時、スパでオリジナルのトリートメントに興じた後は、息を呑むような美しさを披露するサンセットを楽しむといいでしょう。そのサンセットを海で眺めようと、‘サンセットクルーズ’に出かける人も少なくありません。クルーザーをチャーターし、ダイナミックな夕陽に染まる海を眺め、カクテルタイムを過ごすなんてヴァカンスの醍醐味、まさに大人の休日ではないでしょうか。
(文/せきねきょうこ)
せきねきょうこ/ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て1994年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのアドバイザー、コンサルタントも。著書多数、現在、新刊出版を準備中。
CAPE KUDU HOTEL(ケープ クドゥ ホテル)
Tambon Ko Yao Noi, Chang Wat, Phang Nga, 82160 Koh Yao Noi、Thailand
https://www.capekuduhotel.com/
Tel: +66 (0) 76 592 600
客室:Room 43室+ヴィラ13棟
施設:レストラン、ラウンジバー、カフェ(別棟)、プール、スパ、ショップ、フィットネス施設、ライブラリィ、他、
問:各旅行代理店、または現地 reservations@capekuduhotel.com
☆Small Luxury Hotels of the world: https://www.slh.com/