せきねきょうこの気まま旅

2018.05.24

[第11回]シンガポール/ザ・スカーレット
ドラマチックな地区に映える、
シンガポール初のブティックホテル

シンガポールは1963年に英国からの独立を宣言し、南アジアのハブとして、経済、商業、観光など多方面で高度な発展を遂げてきました。整然とした街並みの美しさや、ゴミの落ちていないクリーンさ、治安の良さなど、さらに多民族国家としての奥深い魅力に溢れ、旅行者には興味の尽きないデスティネーションとして根強い人気を誇っています。

 

ホテルのメイン・エントランス

建物は現在文化財として「保存建築物」に。1階はブティック、2階がホテル。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

観光国として世界的な人気を維持するシンガポールでは、ホテルも星の数ほど揃い選択肢の多さに迷うほど。そこで、もしホテル選びのアドバイスをするなら、「どの地域に泊まりたいかを、まず選びましょう」となります。

 

中華系(74%)、マレー系(14%)、インド系(訳10%)、そしてユーラシア系の人々がそれぞれに住宅街を形成し、たとえば‘中国人街’のように己の歴史や文化伝統を残す一角を明快に見ることができるのです。モザイク文化の国際都市と言われる所以がそこに在ります。言語は中国語、マレー語、タミル語などが飛び交っていますが、基本は英語であり、ほとんどの人が流暢な英語を話します。

 

お薦めのホテルが多いシンガポールですが、ここにご紹介するホテルは、赤と黒のドラマチックなデザインが独創的であり、2004年12月の開業以来、高い人気を保つホテル「ザ・スカーレット」です。

 

コロニアル調の建物が合体、ここもホテルの一部。

吹き抜けのロビーエリア、メインダイニング、ラウンジバーもこの階に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スィートルームのひとつ「OPLENT」

 

客室のひとつ「EXECUTIVE」

 

ルーフトップにあるテラス&レストラン「ARIA」からはシンガポールの夜景が楽しめる。

 

「ラグジュアリーな印象を与えるヒューマンな名前をホテル名に選んだ」(取材時のホテルPR責任者)という「ザ・スカーレット」。1階のエントランス際にある「Mei i Sushi 」でシンガポール流の鮨や刺身を楽しんだり、好天の日にはホテル最上階のルーフトップ・テラス&レストラン「ARIA」で街を俯瞰で眺め、インターナショナルな雰囲気に浸るのも南アジアの中心都市シンガポールならではの魅力でしょう。

 

シンガポール名物の「鶏飯」(チキンライス)は世界一の美味しさ。一度は試したい庶民の味、家庭の味。

 

文/せきねきょうこ

Photo :The Scarlet

 

 

せきねきょうこ/ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て1994年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのアドバイザー、コンサルタントも。著書多数、現在、新刊出版を準備中。

http://www.kyokosekine.com

 

The Scarlet

33 Erskine Road, Chinatown, Singapore 06933 Singapore

TEL+65-6511-3333 Fax+65-6511-3303

http://www.thescarlethotels.com/

室料/(参考価格・要問)ルーム161.S$~、スウィート425 S$~、パッケージ多数

設備/バーラウンジ、ルーフトップ・テラス、ジャクージ、レストラン、他

 

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