丸の内スペシャルSUMAU BAKERY BANK
菓子パンさえもガストロノミーの味わい
ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション @丸の内
中庭が美しい丸の内ブリックスクエアの一角にある、ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション。
これからの季節、テラス席で優雅にガレットを頂くのも良いですが、
見目麗しいステキなパンも揃っております。
さて、ジャンボン フロマージュ。
いうまでもないかと思いますが、ハムとチーズです。念のため。
このジャンボンとフロマージュが。さすがですというより他ありません。
厚めで肉の味わいがしっかりしているハムがどっさり。鼻孔をくすぐるカマンベールチーズのトロトロさ加減と、荒く砕かれた黒胡椒の調和がスバラシイです。
調和しているんだけど、それぞれも主張しているのはどうしたことか。
バゲットは、バゲット・クラシックの生地をサンドイッチ用に小さく焼いたもの。
中がわりと詰まってモチモチしているので、全体をまろやかにまとめ上げているのではなかろうかと。
ジャンボン フロマージュも必食の一品だと思うのですが、これまた必食なのがこのパン オ ショコラ。
何がおいしいってチョコレートがおいしい。
それもそのはず、ヴァローナのものが使われているそうです。
食べている間、ずっと良い酸味だなあ、おいしいなあと思い続けていましたとも。
でもそれだけではないのです。もちろん。
ハラハラと崩れる極薄の生地、極薄なのにバターが香るという。
なんとも贅沢なパンでございます。
上記のような定番のものに加えて、季節でいろいろとかわっていく商品が多いのも楽しいものです。
次にご紹介する生姜とレモンの天然酵母パンですが、
初夏の頃には他の組み合わせのパンに変わってしまうかもしれないとのこと。
気になる方はお早めに!
生姜のハチミツ漬けとレモンの砂糖漬けが練り込まれています。
生姜の香りがすごいです。
薄めに焼き上がった皮を噛みしめる時に、レモンの酸味がじゅわっと広がり食欲倍増。
甘めのパンですが、サラダなどにも合うかと思われます。
ハード系のパンでは他に、カンパーニュ ミエル(ブルーチーズと蜂蜜使用)やフィグ オランジュ(イチジクとオレンジが練り込まれたもの)など気になるものが並んでいました。
あとやっぱりバゲットも味わい深く、ハズレなし! という感じでございました。
では最後にクリームパンを。
3ヶ所あるクリームのお池のところですが、これ下の方までたっぷりクリームです。
まったりと卵とバニラが香るカスタードクリーム。
黒い粒々はウワサに名高い「マダガスカル産バニラビーンズ」ですよ。贅沢ですよ。
しっとりしたブリオッシュ生地もカスタードクリームも甘さ控えめで、
上の砂糖と合わさってはじめてほど良い甘さになるという寸法。
絶妙な満足感が味わえます。
というわけで、ロブションの極上クリームパンからの
来月は、クリームパンが(クリームパンも)おいしいお店ということでつなげたいと思います。
どうぞお楽しみに!
ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション 丸の内ブリックスクエア店
住所:東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内ブリックスクエア 1F
電話:03-3217-2877
営業時間:11:00~21:00(フードL.O20:00、ドリンクL.O 20:30)
定休日:不定休
(写真・文 マツナガナオコ)
PROFILE マツナガナオコ
佐賀県出身。2009年よりフリーランスのカメラマンとして活動中。料理写真家のアシスタント時代にパ
ン愛に目覚める。趣味は茶道。最近は語学にも精力的に取り組む(ヨーロッパにパンを食べに行くため)
>パン画像蒐集ついでのパン屋ガイドブログ
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