DRINK MODE

2013.04.17

初夏の昼下がりには、辛口のフランス産
ロゼワインで、女友達をもてなす

1日のスタートにふさわしい気分をしゃきっとさせるフレッシュドリンクや、昼のカフェタイムに味わいたいホットドリンク、夜のくつろぎ時間やナイトキャップに飲みたいお酒まで。日々のリフレッシュ&リラックスにぴったりの注目ドリンクをSUMAUならではの視点でセレクトしてご紹介します。

 

Photograph by Fumitaka  NAKAMURA

Text by Fukuko HAMADA

 

 

スパイシーでニュアンスのあるロゼワインを

オリエンタルな料理とともに

 

部屋の窓を開けると心地よい風を肌に感じ、庭やテラスでランチやアペリティフを楽しめるシーズンが到来。湿度もまだ低く、爽やかで、辛口のロゼワインを味わうのにぴったりの季節です。

 

ロゼのシャンパーニュやフランス産スパークリングワイン“ヴァンムスー”など、日本でも、スパークリングを中心に、ロゼワインを楽しむシーンが増えてきました。ロゼ大国と言われるフランスでは、赤ワイン産地のほとんどでロゼワインを手がけ、最近ではボルドーの格付けシャトーでも造り始めるなど、種類豊富に揃います。今回は、そのフランスを代表するロゼワインのひとつ“タヴェル・ロゼ”に注目。文豪・バルザックや美食家・ブリアサヴァランの時代から、ロゼの王様として知られていたというほど、歴史のあるワインです。

 

フランス南部のローヌ地方南部に位置する、タヴェル。この地で造られ、色合いは濃い目、しっかりとした飲みごたえのある辛口が特徴のロゼワインが“タヴェル・ロゼ”です。なかでも、M.シャプティエの「タヴェル・ロゼ ボールヴォワール」は、長い間熟成させたヴィンテージの赤ワインのように、ほのかに褐色がかった深いルビー色が印象的な1本です。

 

M.シャプティエ社は、ローヌ川に面しエルミタージュの丘の麓にある街、タン・エルミタージュに1808年に創立しました。以降、代々シャプティエ家によって受け継がれ、ローヌ地方を代表する銘醸ワインを産み出す生産者となっています。現在は、7代目で醸造家でもあるミッシェル・シャプティエ氏によって支えられています。

 

ミッシェル・シャプティエ氏は、情熱とエネルギーに満ち溢れ、固い信念と高い志に導かれたカリスマ的なワイン醸造家として、世界的に知られた人物。ワインの味わいに求めることは、同社としての特定の味わいや一定のスタイルを作り上げることではなく、畑によって異なるテロワール(土地。ブドウの生育地の気候や土壌など)の個性や微妙なニュアンスの差を、そのまま、写真のように写し取ったワインを造ることだそう。1990年にM.シャプティエ社を引き継いでからは、いっそう畑作りに重きをおいています。

 

 

 

 

 

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