DRINK MODE
美しさをキープするために
“飲むオイル”の新習慣をスタート

Text by Fukuko HAMADA
Photograph by Wataru MUKAI
不飽和脂肪酸の力で
乾燥知らず、ハリと潤いのある身体に
近年、注目を集めているのが、美容オイルを美容液やマッサージオイルなどとして取り入れるスキンケア。同時に、インナービューティの視点から開発された“飲む”美容オイルの人気も高まっています。
一般にオイルや脂質はダイエットの敵などと否定的に捉えられがちですが、肌のみずみずしさを守り、髪や爪などの再生に必要な成分を含む美容と健康にとって重要な栄養素。なかでも注目すべきが、植物オイルに含まれているオメガ3やオメガ6など、体内では作り出せない必須脂肪酸です。オメガ3は魚油に含まれるDHAやEPA、エゴマ、亜麻仁種子などの植物油に含まれるα-リノレン酸などの脂肪酸の総称で、体内の代謝を上げ、脂肪燃焼にも貢献してくれるとされています。一方、コレステロール値を低下させるリノール酸や生活習慣病の予防に効果があるとされるγリノレン酸などオメガ6は、コーン油、ひまわり油、大豆油、ゴマ 油などに多く含まれ、特にリノール酸が不足すると、皮膚状態が悪化したり、肝臓や腎臓にトラブルを起こすこともあります。
とはいえ、単にたくさん摂取すればいいというわけではなく、大切なのはこの2種類をバランスよく摂ること。現代人の食生活は、オメガ6系が過剰摂取され、オメガ3が不足していると言われていますから、その比率にもこだわって開発された“飲む美容オイル”の活用が効果的というわけです。しかもこれらのオイルはさらりとしていて、脂っこさがなく、摂取しやすいのも特徴。オメガ3は加熱に弱いため、そのまま摂取するのがおすすめですが、毎朝のスムージーやスープに加えて飲めば、無理なく続けることができます。
今回はそんな“飲むオイル”の中から2つをピックアップ。
オリーブ油やキャノーラ油、紅花油などに含まれるオレイン酸のオメガ9も含め、植物オイルに含まれる成分を見直して、飲むオイルを生活に取り入れてみてはいかがでしょう。