世界のデザイン空間

2012.03.19

 

夜の美術館。屋根の皮膜が内部の照明を透かして、和紙のランタンのように美しい。

 

 

思い思いにこの空間を体感している子供たち。これも一種の美術教育か。

 

大きな編み笠の庇の下、清々しい外気を感じながら美味しいカフェでくつろげる。

 

 

3層目の「チューブ」屋上から眺める大屋根。編構造が幾何学的に美しい。

 

 

 

ポンピドゥー・センター・メス

Centre Pompidou-Metz

 

ポンピドゥー・センターは、フランスの首都パリにある総合文化施設で、様々な形態の同時代の芸術のための拠点。フランス大統領・ジョルジュ・ポンピドゥー の名にちなんでいる。ポンピドゥー・センター・メスは、2010年、フランス北東部メスに分館として完成。日本人建築家、坂茂氏が、建築設計コンペで最優 秀を受賞して設計を手がけた。

http://www.centrepompidou-metz.fr/

 

 

坂茂 ばんしげる

1957年、東京生まれ。クーパー・ユニオン建築学部(ニューヨーク)在学中に磯崎新アトリエ勤務。1985年、坂茂建築設計設立。現 在、世界約20ヵ国で建築プロジェクトや建築コンペに参加するほか、今年、10月から京都造形芸術大学で教鞭を執る。今年2月、ニュージーランド南部地震 で損傷したクライストチャーチ大聖堂を紙管による仮設建物で再生するプロジェクトを進行中。

 

 

 

 

ポンピドゥー・センター・メス全景。上2層の「チューブ」が屋根を突き抜ける。77mの柱の先にフランス国旗がたなびいて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チューブ」3層目のピクチャーウィンドウからはメス市のシンボル、サン・テティアンヌ大聖堂が見渡せる。まさに一幅の絵画。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グラスファイバーと木とガラスが織り成すニュートラルな大空間は、そのスケールと反比例するかのように軽やかだ。