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まっ白な非日常空間が待ち受ける５つ星の超高級スパ・リゾート

 

白い楕円形の窓のフレームが象徴的な

スイスを代表するスパ・リゾート

 

アルプスのダイナミックな景観を有するスイス観光のコースの一つとして、湧き水を源泉とする温泉保養がある。

チューリッヒから列車で約１時間、ミュンヘンやリヒテンシュタインなどからも車でのアクセス圏内にあるオーストリアとの国境近くに、バート・ラガッツ (Bad Ragaz)という小さな町がある。13世紀に修道院によって鉱泉が発見され、19世紀になってからはその水質の良さが知られサナトリウムとして発展して きた。
この町を代表する5つ星のホテルやゴルフ場、カジノや会議場、メディカル・ヘルスセンターなどを運営するグランド・リゾート社(Grand Resort)の新たな施設として登場したのが今回紹介するタミナ・テルメ（Tamina Therme）と呼ばれるスパ（温泉）である。
約7000㎡ある敷地内に、もみの木のパネルと楕円形の窓のフレームで構築された室内と屋外にあるプールは白い建物で、自然豊かな周囲の環境との対比が特徴的である。水温は体温36.5度に調節されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詩人リルケが絶賛し、「アルプスの少女」の

舞台にもなったアルプスの景勝地

 

また、ビューティーケアー、アロマエステなどボディーリラックスのための施設も充実。レストランにはフレンチ、イタリアンをはじめアジアンテイストのメニューも揃っている。レザーとテキスタイルをゴージャスにコーディネートした主寝室、色が変化するバスルームとミニサウナからなるスパ・スイートは、癒しのコンセプトを基調にデザインされている。

日本のアニメでも有名になった、ヨハンナ・シュピリの児童文学小説、「アルプスの少女ハイジ」の舞台となったマイエンフェルトは隣り村に位置し、観光やハイキングコースとして知られる。また、プラハ生まれの詩人ライネル・マリーア・リルケは滞在するだけで至福な地と絶賛したことでも知られている。
スイスを旅行して感じることは山岳気候のためか、その良し悪しは天候に左右されることがしばしばである。訪ねたその前日は大雨だったというのでラッキー！　庭園のような整備されているホテル前の庭園からみるアルプスの稜線と迫力に満ちた山肌は、すがすがしさそのものだった。非日常的な空間と時間が楽しめリラックスできる豪華さ、自然な木々と以外にもコントラストを見せる白雪を連想させるスパ棟など、ぜひ日本の方にも訪れて欲しい超高級スパ・リゾートである。