世界のデザイン空間
ヴィトラハウス越しにヴィトラ・キャンパスを眺める。右後方にはフランク・ゲーリーの建築群が見える。
大型のペンダントランプなど、和紙を使った照明器具の数々。イサム・ノグチの名作AKARIも展示。
リビングとダイニングのディスプレイ例。ダイニングテーブル右脇のスツールはヘルツォーク&ド・ムーロンのデザイン。
画面左側のカーブを描く壁は螺旋階段室の外壁。館内はこれらの階段で有機的に繋がっている。
ヴィトラハウス VitraHaus
ヴィトラ社のオフィスや工場、展示ギャラリーなど多目的な用途の施設が建ち並ぶ、ヴィトラ・ キャンパスの北側に新たに建てられた、ホームコレクションの展示を主な目的とする建物がヴィトラハウス。設計はヘルツォーク&ド・ムーロン。合計12棟 の”家”で構成され、張り出したカンティレバーはもっとも長い部分では15メートルにも及ぶ。
ヘルツォーク&ド・ムーロン Herzog & de Meuron
ともにスイス、バーゼル出身のジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロンの2人による建築家ユニット。同じく1950年生まれ。ETH Zurich(スイス連邦工科大学チューリヒ校)の建築学科で学び、卒業後の1978年以降、共同で建築設計事務所を運営。2001年にはプリツカー賞を 受賞。東京でもプラダ青山ブティックなどで彼らの作品が見られる。
“家”型同士が重なり合う部分では、柱もなく眺望を遮るもののない2つの空間が融け合って、ダイナミックな光景が広がる。
ブロック状のユニットが複雑に交差して組み上げられたヴィトラハウス。誰もが思わず見上げずにはいられない。
ヴィトラハウス遠景。”各戸”の窓に明かりが灯ったようすは、どことなく童話に出てくるおとぎの家のようだ。