ライフスタイリスト

2012.06.01

トライアスロンを通して
世の中を幸せにしていきたい

白戸太朗氏
プロトライアスリート/スポーツナビゲーター/アスロニア代表

 

プロのトライアスリート、また、スポーツナビゲーターとして、トライアスロンの普及活動を実践している白戸太朗氏。都市生活をしていくなかで、スポーツのあるライフスタイルの在り方についておうかがいした。

 

 

 

トライアスロンを続けるのは
自分の可能性を追求していくこと

 

プロのトライアスリートとして25年、活動を続ける白戸太朗氏。

レース中の白戸氏。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――トライアスリートとしてさまざまな分野で活躍されていますが、トライアスロンの魅力を教えてください。

 

トライアスロンとは非常にベーシックなスポーツで、泳いで、自転車に乗って、走ることだけです。誰でもが経験したことがあるスポーツですが、この3種類がひとつになることで、まったく新しい競技になるという極めて珍しいスポーツなんです。そうした新しい世界観が生まれるクリエーティビティーみたいなことが、僕にとって大きな魅力になっています。

僕自身トライアスロンを始めて25年になり、500近くものレースに出場していますが、その中で完璧に出来たというのは5本もありません。それだけ簡単なようで実は大変難しいスポーツです。時間が長い競技で種目が複数あるだけに、予想外のことやいろんなトラブルが出てくる。それをどのように克服して最終的にゴールするのか。その奥の深さにも大きな魅力を感じています。

それは常に自分と向き合っているスポーツだからだと思います。常に自分に問いかけ続けている。記録として出る数字以上に、メンタリティーの部分で必ず発見がある。だからある意味、とても哲学的な競技だと思っています。常に自分の可能性を追求していけるので、これだけ長くやり続けることができたのだと思っています。