ライフスタイリスト

2012.06.01

都会人に向けた暮らし方、生き方のデザイン

楠本修二郎

カフェ・カンパニー代表取締役社長

 

都内を中心にさまざまなカフェや飲食店を展開しているカフェ・カンパニー。その代表取締役である楠本修二郎氏は、数々のカフェを通して都市のコミュニティの場を創り出してきた。それは都市におけるライフスタイルの新しいカタチの提唱であるともいえる。人と街を共感させながら、地域社会でのコミュニティづくりを目指している楠本修二郎氏に、都会での暮らし方、ライフスタイル(=生き方)のデザインについてうかがった。

 

 

 

地域に合ったコミュニティの接点づくりを

CAFEで表現していく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――都市(東京)でのライフスタイルを提唱していらっしゃる楠本さんですが、その中でカフェはどのような役割を果たしているのでしょうか。

 

「僕が考えるカフェ(CAFE)というのは、単なるコーヒーショップとしてではなく、“Community Access For Everyone”を略したもので、みんなが集まるコミュニティの場であることを意味しています。つまり、その地域に合ったコミュニティの接点づくりをCAFEで表現したわけです。地域、地域によって求められる業態も変わっていくわけで、カフェのデザインやメニューも変わってきます。住宅でも住んでいるエリアや住まう方の違いによって、LDKやデザインが変わってくるのと同じですよね。でも住宅よりもカフェの方がもっとミクロ的に地域密着型になるのかもしれません」

 

 

――確かに住宅づくりとカフェづくりは関連することが多いですね。

 

「僕自身、元々、人が集まる場づくりをしたくて、マンションデベロッパーに勤めていたことがあるんです。地域に合った住まい方、暮らし方の提案ということと、その地域に合ったコミュニティづくりというのは、同じ延長線上にある仕事だと思っています。コミュニティって、いろんな人たちが集まった方が楽しい。混じり合うことで熟成されて、新しい文化創造が生まれてくる。そして息の長いものとして、ずっと続いていくと思います」