ライフスタイリスト

2013.12.16

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゴールドマン・サックス時代には、投資の哲学や実務を学びました。この投資キャリアが、今の経営にすごく役にたっています」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソーシャルアパートメント白金高輪のラウンジ。アウトドアをテーマに素材感のある家具や雑貨が配置されている。

 

 

これまでにないスタイルで社会を豊かにして文化を根付かせる

文化創造型の企業を目指していきたい

 

 

――そうした発想の原点はどこにあるのでしょうか。

 

基本的には自分のライフスタイルに合わせたことを提案していきたい。つまり自分が住んでみたい家を提供しているということかもしれません。

 

一般的な不動産業だと40~50代が中心になるので、提供したい家と住みたい家にはギャップが出てくることがあると思います。しかし、私たちのメインターゲットは20~30代です。自分と同じ世代が住みたい家や面白いと思うものを発信していきたいと思っています。

 

ソーシャルアパートメントは、古き良き時代の長屋を現代版のコンセプトにして回帰したものかもしれませんね。私自身、小さい頃、テラスハウスで育ったのですが、中庭に子どもたちが集まりバーベキューをしたりした記憶が、自分の人格形成に役に立ってコミュニケーション能力が育まれた気がします。

 

あの文化を現代版にしてブランディングしているような感じです、もしかしたらイギリス留学より、原体験としてこちらの方が大きくあるのかもしれません。これからも自分が住みたい家、自分がいいと思う家を中心に展開していければと思っています。

 

――これからの事業展開などを教えてください。

 

これまでのソーシャルアパートメントに加えて、2013年は、ゲスト交流型ホテル「GRAPHY NEZU(グラフィー・ネヅ)」と、カフェ併設型ソーシャルアパートメント「ワールドネイバーズ護国寺」をオープンさせました。

 

「GRAPHY NEZU」は、ゲスト同士の日本での交流を考えた交流型レジデンシャルホテルです。共用のラウンジやキッチンを利用でき、さまざまな利用用途に対応できるアパートメントスタイルのホテルです。利用者の9割が外国の方で、大変人気があります。

 

一方、「ワールドネイバーズ護国寺」は、1階路面にカフェを併設したソーシャルアパートメントです。建物内だけのソーシャルに加えて隣人同士の付き合いができるように、中と外をつなげて隣人コミュニティを創出して、地域に貢献することを考えています。

 

私は事業展開していく上で、3つのポリシーが基準になっています。これまで世になかったスタイルで、社会を豊かにする可能性があること。そして、それが文化に根付く可能性があるということがもっとも重要な点です。

 

単なるトレンドではなく、文化になってほしいんですね。こうした3つのポリシーが揃った事業展開をして、これまでにないような文化創造型の企業を目指していきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

2013年3月にオープンしたゲスト交流型ホテル「GRAPHY NEZU」。ソーシャルアパートメントのコンセプトをホテルで展開。外国人の利用者が9割を占める人気ホテル。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2013年9月にオープンしたばかりのカフェ併設型ソーシャルアパートメント「ワールドネイバーズ護国寺」。カフェを通して近隣同士とのコミュニケーションも図れる。早くも人気物件になっている。

 

 

 

 

株式会社グローバルエージェンツ

住所:東京都渋谷区神南1-22-3 渋谷住友信託ビル9階

電話:03-6445-0791

http://www.social-apartment.com/