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2018.01.24

リビングにやって来た「賢いアシスタント」
スマートスピーカーとの付き合い方、選び方

2017年の終わりに、ついに私たちのリビングにやってきたスマートスピーカー。「わが家にも」と思いながら、どんな機能があるのか、どのモデルを選べばいいのか、よく分からない人も多いはず。そもそも何ができるのか。使うためにはどんな準備が必要なのか。そしてGoogle、Amazon、LINE、そしてGoogleアシスタントに対応したSONY、JBL、オンキヨーなどの製品も登場している。では、各社が発売するモデル、使える機能やサービスにはどんな違いがあるのか。「こんな人にはこのモデル」という形で、間違いのない選び方もズバリ、アドバイスする。

 

あなたの声で「いろいろなこと」ができる

 

©Amazon

 

今、気になる家電といえばスマートスピーカー。どれもカタチは円筒形で、どれも声で操作するもの。2017年10月5日にGoogleから「Google Home(グーグル ホーム)」が発売されてから続々と登場した。

 

Amazonの「Amazon Echo(アマゾン エコー)」、LINEの「Clova WAVE(クローバ ウエーブ)」。そして、GoogleとAmazonには「Google Home Mini(グーグル ホーム ミニ)」、「Amazon Echo Dot(アマゾン エコー ドット)」という小型版、LINEには小さくて動物のキャラが付いた「Clova Friends(フレンズ)」という可愛い動物キャラのバリエーションもある。さらに、SONYをはじめJBL、オンキヨーなどオーディオメーカーがGoogle対応機を発売している。

 

どのスマートスピーカーにも共通しているのは、あなたが「話しかけるだけ」で使えること。日本ではまだ導入されたばかりだが、開発されたアメリカではすでに約2年の歴史がある。しかも普通の家電と違うのは、使っている間にどんどん進化すること。使うほどに音声認識の精度も良くなり、新機能も続々と追加されていく。こんなに「進化する」家電は珍しい。

 

無線LANの常時接続環境が設置の条件

 

ただ、スマートスピーカーを使うためには条件がある。ひとつは、あなたの家に無線LAN環境(=Wi-Fi環境)が整っていること。具体的にはインターネットの常時接続環境があり、無線で簡単にインターネットにつながること。

 

そしてもうひとつ、スマートスピーカーの設定に使えるスマートフォンかタブレットがあること。実はスマートスピーカーには最低限のインジケータやスイッチ類しかない。そのため細かな設定はスマートフォンやタブレットの専用アプリから行うことになっている。Amazon Echoのようにパソコンから設定できる機種もあるが、スマートフォン用の専用アプリで行う方が簡単。電源をつなぐとスマートスピーカーが語り出し、設定の方法を声で教えてくれるからその指示に従えばいい。

 

左から、Google Home用、Amazon Echo用、LINE Clova用の専用アプリ(いずれもiOS用)。©Google、Amazon、LINE

 

 

期待し過ぎず、まずは「AIと遊ぶ」つもりで

 

そしてスマートスピーカーを使い始めるとき、ぜひ理解しておきたいのは機能に「期待し過ぎない」ことだ。最先端のAI(人工知能)技術から生まれたといっても、スマートスピーカーの機能はまだまだ発展途上。あなたの声を聞き逃すこと、聞き間違えてしまうこともよくある。

 

だから「AIと遊ぶつもりで」使ってみることをオススメしたい。手当たり次第に質問や希望を口にしてみて、利用できるサービスを試してみて、その反応を楽しみながら「上手く答えてくれること」「上手に使えるサービス」を見つけていく。スマートスピーカーはそんな、これまでにない「対話型」の情報家電だ。そう理解して使うと、これほど面白くて「使える」家電はない。