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2017.07.21

デジタルより速いプリントと味のある描写
インスタントカメラで輝くアナログ写真

写真はデジタルで、スマートフォンで撮るのが当たり前の時代。銀塩フィルムを使ってアナログカメラで撮る、手間もお金もかかるアナログ写真は特別な人の特別なメディアになった。でもデジタルより手軽でデジタルにない魅力を持つアナログ写真メディアがある。それが対極にあるInstagramと同様に若い女性の間で人気の、いまどきのインスタント写真。ぜひ大人も楽しんでしまおう。

 

アナログ写真の

あの「ワクワク感」が味わえる

 

写真はスマートフォンで撮ってその画面で楽しむもの、SNSに投稿してシェアするものになった。プリントは特別なときにするだけ。静止画でなく動画を好む人も増えている。

 

だからアナログ時代のような「写真」に対するワクワク感はなくなった。思いを込めて切り取った一瞬が写っているのか、どんな画になるかは、出来上がるまでわからない。そんな期待と不安を抱きながら写真屋さんに現像・プリントに出す。そして数日後に受け取って写真と初めて対面するときの、あのワクワク感だ。

 

でも今のアナログのインスタントカメラにはこのワクワク感がある。シャッターを切ったら、露光されたシートフィルムが1枚出てくる。そして数分かけて現像が進み、だんだん撮った画像が浮かび上がってくる。インスタントカメラ特有のこのプロセスと、いつでもどこでもその場で即座にプリントになる手軽さが、写真へのワクワク感をさらに高めてくれる。

 

撮影してすぐにプリントにできるのがインスタントカメラの魅力。

 

 

数分後、現像・定着が終わったシートフィルムを眺めてみよう。露出オーバーだと白く飛ぶ、アンダーだと暗く沈んで、アナログフィルム独特の滲んだエッジ、独特の色味でフィルムの上に固定された被写体。目の前の人やモノ、風景など、あなたが撮った一瞬が独特の風合いで写っている。リアルじゃない。クリアじゃない。でも、デジタル写真とはまったく違うこの描写に、アナログ写真を知っている人は懐かしさを、デジタル世代の人には新鮮なはず。だから若い女性の間で人気なのだ。

 

そしてこの感覚こそ、アナログ世代が長く忘れていた、デジタル世代にとっては新しい「写真」の魅力。揺らぎのある描写と、撮り直しができない1回性。昔の写真にあって、今の写真にはないこの面白さが、インスタント写真として手軽に楽しめる。これはデジタル時代には貴重な写真メディアなのだ。

 

本気で楽しむなら、

やはりカメラにこだわりたい

 

インスタントカメラは高画質を追求する写真メディアではない。だから楽しい。だから面白い。そして、若い女性たちのように画像メモ感覚で楽しむなら、いちばんベーシックなカメラでいい。

 

でも「写真」として撮るプロセスを楽しむなら、やはりカメラにはこだわりたい。撮影をカメラに「お任せ」するより、どんな写真にするか、どんな写真になるかを考えてカメラを操作して撮る方がより楽しいから。

そこで大人のインスタントカメラとして、ぜひオススメしたいのが次の2機種。撮れる写真のサイズも機能もまったく違う。さあ、あなたならどちらを選びますか?