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着けながら街中を歩いても安心! 周囲の音が
「聴こえる」ワイヤレスヘッドフォン
音楽やラジオを聴きながら、同時に周囲の音もしっかり聴ける。「デュアルリスニング」という、これまでにない画期的な機能を持つワイヤレスステレオヘッドセットが、スマートフォンのXperia(エクスペリア)でおなじみのソニーモバイルから発表・発売された。その名は「Xperia Ear Duo(エクスペリア イヤー デュオ)」。実際に使ってみると、これがなかなか便利で、何よりもいろいろ「安心できる」「便利な」もの。では、その魅力を具体的にご紹介しましょう。
「着けたら周囲の音が聴こえない」という
ヘッドセットの大問題をついに解決!
スマートフォンのお供といえば、インイヤー式や耳掛け式のコンパクトなステレオヘッドフォン。移動中の街中や電車の中で、音楽やラジオを楽しむために耳に付けている人も多い。
そしてiPhoneのアップルが純正の「AirPods」を発売してから、ヘッドセットはワイヤレスが当たり前になった。ソニーの調査では、2016年から2017年の間に、ワイヤレスヘッドセットの売上はなんと約20倍になったという。
ただ「移動中でもいつでも、音楽やラジオを聴いている」というこの“ながら”スタイルには、ウォークマン登場の頃から解決されていない、大きな問題がある。それは周囲の音がほとんど聴き取れないことだ。それが、危険につながる可能性もあることは、ヘッドセットを日常的に愛用している人ならご承知だろう。
クルマの警笛などの警告音や信号音などの大きな音も聴き逃してしまう。また、他人に話しかけられてもわからずに無視してしまう。だからイヤーホール(耳の穴)をすっぽり覆うヘッドフォンやヘッドセットは、交通事故や人間関係のトラブルの原因になる場合がある。これは仕方がないことだった。
でもソニーモバイルコミュニケーションズが開発・発売した「Xperia Ear Duo」は、この大きな問題をほぼ解決してくれる。イヤーピースの部分の中央に穴が開いているから、周囲の音がしっかり耳の奥の鼓膜に届く。
たとえ音楽やラジオを聞いていても、周囲の音が聴こえる。だから、周囲の人たちと普通に会話もできる。つまり、これまでのヘッドセットでは難しかった適切な対応が取れるのだ。同社はこの機能を「デュアルリスニング」と名付けている。
しかもこのXperia Ear Duoには、音量の自動調節機能が付いている。だから再生中の音楽やラジオの音量を環境に応じて絶妙に調節してくれる。
本体はどちらかといえば大きめ
でも装着感は自然で使い勝手も抜群
Xperia Ear Duoは耳の下に掛けるタイプで、耳に添わせる部分にはタッチパッドもある。なので本体のサイズは、イヤーホールにほぼ収まってしまう超小型のワイヤレスステレオヘッドセットと比べるといささか大きめ。装着もちょっとだが慣れが必要だ。そのためか専用アプリケーション「Xperia Ear Duo」には、装着方法のガイドやカメラを使って装着状態を確認する機能まで付いている。
日常的に使ってみると、“耳で普通に周囲の音が聞こえる”このステレオヘッドセット、期待以上に自然で便利なもの。固定電話もスマートフォンも、Xperia Ear Duoを着けたままでも、受話器や本体を耳と口に当てれば、何の違和感もなく通話ができる。
もちろんXperia Ear Duoと接続しているスマートフォンで通話する場合は、そのままハンズフリーで通話することが可能だ。そして「周囲の音をしっかり聴きたい」と思ったときはいつでも、左側の本体のタッチパッドを一度指でタッチすればいい。すぐに音の再生を止めることができる。
付属の充電用ケースでフル充電した場合の連続音楽再生使用時間は約4時間、連続通話時間は約2.5時間。最近のモデルとしてはごく普通だ。でも外に持ち出しても充電器では3回分の充電ができるし、7分間充電すれば1時間使える。
この時間を短いと感じる人が居るかもしれない。でもこのステレオヘッドセットは、移動中や仕事中でも自分ひとりだけBGMを流しながら、ラジオパーソナリティーで気分転換や情報収集をしていたい人のもの。そうした使い方には充分な連続音楽再生時間だといえるだろう。
さらにAndroid & LINEユーザーなら
先進のアシスタント機能が使える!
また本体のタッチパッドを長押しすれば、ボイスアシスタント機能、つまりiPhoneならSiriを、AndroidならGoogleなどのエージェントを声で操作できる。
これだけでも充分に便利だが、Xperiaを発売しているソニーモバイルらしく、XperiaをはじめとするAndroidスマートフォン(OSバージョン5.0以上)のユーザーには、さらに特別なソフトと機能が用意されている。それが「Assistant for Xperia」だ。これを使うと、LINEやFacebook Messengerなどとの密接な連携や、さらに進んだボイスアシスタント機能が実現できる。
このソフトを使ってLINEやFacebook Messengerなどと連携させると、たとえばLINEではClovaを使った検索が声でできるようになる。さらに便利なのは、受信したLINEやFacebook Messengerなど、Eメールなどのメッセージを声で読み上げてくれたり、やはり声を使って返信したりできること。手が離せない状況ではこれはありがたい。そのうえ、設定すれば装着時や自身の状況に応じてスケジュールや天気情報、ニュースなどの読み上げもしてくれる。
さらに「Anytime Talk」というソフトを使うと、グループ登録した最大5台までのXperia Ear Duoの間でトランシーバーのようなリアルタイムトークもできる。ちなみにJAL(日本航空)の国内線ではフライトアテンダントがこの機能を利用してサービス向上につなげる実証実験を行っている。JALの国内線に乗ったらぜひチェックしてみては。
SONY MOBILE COMMUNICATIONS
ワイヤレス オープンイヤー ステレオヘッドセット
Xperia Ear Duo XEA20(エクスペリア イヤー デュオ XEA20)
耳の後ろに配置したドライバーユニット(スピーカー)から鼓膜にダイレクトに音を届けるソニー独自の音導管設計によるオープン構造で、スピーカーで再生中の音と周囲の音がどちらも一緒に聴ける「デュアルリスニング」を実現した、左右独立型の画期的なワイヤレスオープンイヤーステレオヘッドセット。
- 対応モデル/Android OS 5.0以上、iOS 10以上のスマートフォン
- 本体サイズ/約17.5☓約59.6☓約10.2mm、重量約10.6g(左右各)
- 充電用ケースサイズ/直径約89mm☓厚さ約25mm、重量約76g
- 連続使用時間(音楽再生時)/(本体)約4時間、(充電ケースを使用して3回充電時)約16時間
- 連続通話時間/約2.5時間(本体)、約7.5時間(充電ケース)
- 連続待受時間約22時間
- 本体カラー/ブラック、またはゴールド
- 価格/オープン価格・(市場推定価格 ¥30,000前後・税抜)
問い合わせ先
ソニーモバイルコミュニケーションズ・お客様相談センターTEL.0120-111-156/050-3754-9728(ナビダイヤル)
https://www.sonymobile.co.jp/product/smartproducts/xea20/
(取材&文・渋谷ヤスヒト)
PROFILE 渋谷ヤスヒト
ジャーナリスト、エディター、メディアプロデューサー。モノ情報誌編集部員時代の1995年から現在まで、スイス2大時計フェアや国内外のあらゆる時計ブランドの取材を一貫して続ける腕時計のエキスパート。他にもクルマ、カメラ、家電、IT機器、ファッション、トラベル、食まで、国内外のあらゆるモノとコト作りの現場取材を続けている。