憧れの街に住もう
文京カルチェラタン※小石川【第4回】
小石川に生まれ育った女性店主が切り盛りする
こだわりの手打ちそば店
成熟した大人の感性に響く、上質なる住まい。
それが、モリモトのマンションブランド「ディアナコート」です。
Diana=月の女神、の名を冠したトップブランド、ディアナシリーズのなかでも、一切の妥協を許さないのが、そのロケーション。
都心に程近いだけでなく、最寄り駅にも便利な立地。さらにそこに広がる街が閑静かつ円熟していること。そこに住むことで感じる日々の上質が、住む人の喜びや充実感につながると私たちは考えているからです。
そんな「ディアナコート」が選んだ、次なるエリアが「文京区・小石川」。
山の手のお屋敷町として誕生、その跡地が教育機関に敷地に転用されたことから「文教地区」として確固たる地位を築いた「教育と文化の街」としても知られています。
「文京区・小石川」の街の魅力をご紹介していく本連載、その第4回は前回に続き、この町の名店を訪れます。
小石川の街を愛する女性店主が、
細やかな気配りでお出迎え
春日通り沿い、学芸大附属竹早小・中学校よりも少し茗荷谷駅寄りのビルの地下に、ひっそりと店を構えるのが、「蕎麦きり はるきや」です。
店主はこの小石川の地で生まれ育った、坂本 佳代子さん。様々なそば店を食べ歩くうち、大好きなそばへの探究心が高まり、自ら店を開こうと一念発起したそうです。
そばの名店で修行を積み、馴染み深いこの地に念願の店をオープンさせたのは、昨年の12月。すっかり、地元の人や周辺で働く人たちに愛されるお店になりました。
看板に誘われてエントランスに降りると、ビルの地下とは思えない明るく開放感のある店構え。ひとりでもふらりと立ち寄れる雰囲気は、「老若男女問わず、様々な年代の方にそばの美味しさを伝えたい」との店主の思いが反映されているようです。
「客層は様々ですが、最近は特に、若いファミリー層の姿が多い気がしますね。元々教育熱心な土地柄ですから、子供を産み、育てる環境として、この地を選んでいるのでしょう。ウチに来てくださるお客様のお話からも、それが感じ取れます」と坂本さん。
そばもつゆも、毎日その日の分だけ
こだわり抜いた江戸前の手打ちそば
店内に足を進めるとすぐ目に入るガラス張りの打ち場。ここで毎日、その日提供する分だけのそばを打ちます。まずは朝、昼の分を仕込み、昼営業を終えた段階で、夜提供する分を追加するのだとか。
昼はもちろん、夜訪れて、一品料理に舌鼓をうちながら一杯、そして、締めにお蕎麦という楽しみ方もおすすめ。なぜなら、店主こだわりのセレクトによる日本酒のラインアップも、この店の魅力だから。
この日も、まずは季節のおすすめをつまみながら、一杯いただくことに。
盛りつけの彩りも美しい「揚げ茄子ポン酢」は、ジューシーな揚げ茄子にさっぱりとしたポン酢が好相性。大根おろしと一緒にいただくと、また味わいが変化します。
そして、富山湾から水揚げされた「白海老の唐揚げ」。運ばれてきた瞬間に磯の香りが感じられる一品は、程よい塩気で酒の肴にぴったり。
良い具合にお腹が膨れてきたところで、締めはもちろん「せいろ」。
北海道産のそば粉を使用した、石臼挽きの二八そばは、しっかりとした歯ごたえを残しながらも、喉越しがよく、そばの風味と香りも存分に感じられます。熟成した”返し”とその日に引いた出汁を合わせた特性つゆとの相性も抜群!
「この界隈はね、播磨坂や小石川植物園から良い風が通り抜けるんですよ。高台の街ならではですよね」と、小石川の魅力をにこやかに語ってくれる坂本さん。街を知り尽くした店主ならではのおもてなしに、この店が愛される所以を感じました。
蕎麦きり はるきや
そばきり はるきや
住所:東京都文京区小石川4-3-6相良ビルB1F
電話:03-6240-0529
営業時間:11:30〜14:30(L.O.14:00) 18:00〜21:00(L.O.20:30)
定休日:月曜日、火曜日、祝日
メニュー:せいろ800円、つけ鴨せいろ1,600円、せいろ天盛り1,900円、一品料理500円〜
(取材&文・坂本祥子 写真・平石順一)
*掲載価格は税抜きです(2015年8月現在)
※ カルチェラタン
フランス・パリの5区、6区にまたがるエリアで、パリ大学をはじめ教育機関が集中していることから、昔から学生街として知られる。カルチェは“地区”、ラタンは“ラテン語”を意味し、直訳すると「ラテン語地区」。これは仏語が統一されていなかった時代、ヨーロッパ各地から集まった学生たちが、当時の国際言語だったラテン語で会話したことに由来している。