
空間の価値を探究し続けてきた
建築家・内藤廣の思考を探る展覧会
日本を代表する建築家である内藤廣氏の建築展「内藤廣展 アタマの現場」が、東京・乃木坂のTOTOギャラリー・間で開かれている。現在各地で進んでいる最新プロジェクトやこれまでの仕事とプロセス、思考が巡る様子を紹介。内藤氏の頭の中を覗き見るような展覧会となっている。 数多くの美しい建物の設計を支えた 精緻な模型と圧倒的な量の図面を生み出す思考の現場 …

時間と空間と意識が交錯する
映像作家さわひらきの展覧会
ロンドンを拠点に活動を続ける映像作家、さわひらきの展覧会が、東京オペラシティ アートギャラリーで開催されている。「さわひらき Under the Box, Beyond the Bounds」では、新作を含めた映像作品やドローイング、立体作品を一挙に公開。多岐にわったて表現された、さわの世界に迫る。 非現実的だが既視感を覚える 白昼夢のような幻想的な世界 &n…

気鋭の写真家、初の大規模展覧会
『宝箱 - 齋藤陽道 写真展』
30歳、気鋭の写真家、齋藤陽道(さいとうはるみち)の写真展『宝箱』が、質の高いコンテンポラリーアートの展示を数多く行っているワタリウム美術館で開催されている。独自の世界観を表現し続けている齋藤にとって、初の大規模な展覧会となっている。 「あらゆる存在が、たいらに並んでいる境地を見たい。みんな万物のなかのたったひとりでしかないという認識にまず立ち戻って、そこから再び始まるも…

日本写真界の巨星!
生誕100年の大回顧展
「植田正治のつくりかた」
故郷、山陰地方の背景の中に人物を配置した独特な演出写真で、日本の写真史に大きな足跡を残した写真家、植田正治(1913-2000)。生誕100年を記念して、東京ステーションギャラリーで代表作約150点を集めた回顧展「植田正治のつくりかた」が開催されている。 いかにして植田正治の作品が生まれ いかにして「植田正治」という写真家が生まれたのか 植…

犬という身近な存在を通して
新たな建築の可能性を探る
「犬のための建築展」、開催中
一見するとユーモラスなこの展覧会は、「犬のための建築展」。気を抜いてはいけない。犬という身近な存在を通して新たな建築の可能性が見えてくる、実に深遠な展覧会なのである。建築とデザインを専門とするTOTOギャラリー・間で、好評のうちに開催中だ。 ユニークな形や大きさ、素材、色 まずは発想のバリエーションを楽しむ このユニークな展覧会は、デザイナ…

「TOKYO DESIGNERS WEEK 2013」で
デザイン、アート、音楽を楽しもう
神宮外苑の秋といえば、日本最大規模のデザインの祭典「TOKYO DESIGNERS WEEK」。今年も、10月26日(土)から11月4日(月・祝)までの10日間にわたって、盛大に開催されている。28回目の開催となる今年は、過去最多のコンテンツと出展者で、昨年以上に賑わいをみせている。 国内外のクリエイターが集結し 「CREATIVE FeS」をテーマに多彩なコンテン…

造ろうデザインミュージアム!
「日本のデザインミュージアム
実現にむけて展」が開催
〝世界に誇り得るデザインの宝庫である日本に「デザインミュージアム」ができるのはいったいいつのことか〟。2003年、三宅一生は「造ろうデザインミュージアム」というメッセージを新聞に記載した。それから10年。21世紀のデザインミュージアムに求められる役割を考える「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」が、21_21 DESIGN SIGHTで開催されている。 三宅一生のメッセージが問う〝…

吉岡徳仁が創造する結晶美の世界
初の大規模個展「クリスタライズ」
デザイン、アート、建築など幅広い領域にわたって自由な着想と実験的な創作から作品を生み出し、世界に最も影響を与えるつくり手の一人として、国内外で高く評価される吉岡徳仁氏。公立美術館では初の大規模な個展が、10月3日より東京都現代美術館で3ヵ月以上にわたって開催。「吉岡徳仁―クリスタライズ」は、ぜひとも訪れたい展覧会だ。 自然から生み出されるエネルギーを結晶化 静謐であ…