芸術家たちが描いたキング・オブ・ポップ
Michael Jackson – On the Wall
「キング・オブ・ポップ」として、米国のみならず世界に君臨したマイケル・ジャクソン。その才能、たぐいまれなるスター性は、音楽シーンに新しいインパクトを与えつづけ、今もなお世代を超えて人々に愛されている。彼が生きていれば、2018年はちょうど60歳。この記念すべき年にマイケル・ジャクソンをテーマにした展覧会『マイケル・ジャクソン オン・ザ・ウォール』がヨーロッパを巡回中。2月14…
パリ・モンマルトルでベルエポックの
画家の暮らしへタイムトリップ。
パリの「モンマルトル」は、世界的にもよく知られた地区だ。中心部から北のほうにあって「Mont(山)」という綴りから始まることでもわかる通り、ひときわ小高い丘になっている。 セーヌ川あたりと比べると、標高で100m近くも高いその丘の頂きにはサクレ・クール寺院という、キリスト教の教会がある。どちらかというとイスラム教のモスクかインドのタージ・マハルか、というようなフォルムだが…
パリが屋外美術館になる。
「芸術の都」がきらめく10月。
9月のデザインウィーク、ファッションウィークが終わると、パリはぐっとアートにシフトする。毎年10月第一土曜日の夜に開催されるニュイ・ブランシュ、そして中旬に開催される国際アートフェアFIACを中心に、街のいたるところでアート、舞台、コンサートなどのイベントが繰り広げられ、秋めいたパリをさらに芸術のヴェールで包んでくれる。 パリのニュ…
パリに文化の秋の始まりを告げる
メゾン&オブジェ、デザインウィーク。
9月上旬、夏のバカンスシーズンが終わって活気を取り戻し始めたパリにエンジンをかけるのは「Design Week デザインウィーク」。パリといえばオートクチュールやプレタポルテのショー、いわゆる「パリコレ」にあわせた年4回の「ファッションウィーク」が有名だが、デザインやインテリアのジャンルではこの時期を目指して世界中から人々が乗り込んでくる。 そのシンボルとなる存在が「Ma…
夏の南仏、古代ローマの面影を残す街、
アルルの国際写真フェスティバル。
今回のパリとアートは、真夏のバカンスシーズンに合わせた<番外編>として、南仏で開催されるアートイベントをご紹介したい。 夏の楽しみ方が多様化した今でも、フランス人あるいは欧米人にとって憧れのバカンスといえば、筆頭に挙げられるのはやはり南フランス。ニースやサントロペなど海岸沿いの保養地に滞在しながら、地中海沿岸のコート・ダジュール、南仏地方に広がる豊かな自然の風景と歴史や芸術・…
ゴッホのあの作品もここに。
彫刻家ロダンが最後に愛した場所へ。
パリ、セーヌ川の南側にある7区。その中心には、金色のたまねぎのようなひときわ目立つ屋根をもった建物がある。1671年に太陽王ルイ14世が、傷病を受けた軍人を収容するために創設した廃兵院「アンヴァリッド」。その一部はいま軍事博物館になっていて、皇帝ナポレオンの柩(ひつぎ)が納めてあることでも有名だ。さらに旧陸軍士官学校も隣り合うなど、まるでフランス軍のシンボルのようなエリアになっている。 &n…
未体験のインタラクティブアートをパリで。
チームラボ、フランス人を虜にする。
暗闇に浮かび上がる壮大な滝、そのまわりに繰り広げられる四季の花、美しく舞っていく蝶。水の流れは私たちの存在を感じて形を変え、別のせせらぎをつくる。そして季節が変わっていく・・・。 日本をはじめ世界各地でデジタルアートの限りない可能性に挑み、人々を未知の体験へといざなう「チームラボ」。パリで5月中旬から始まった大規模な展覧会がフランス…
パリから日帰りのアート旅。
咲き誇る花に驚き、いやされる
クロード・モネの庭。
今回はパリから少し離れて、美術の歴史に残る絵画が生まれた場所をご案内しよう。電車とバスを乗り継いで1時間ほど。あたりの風景は一変し、セーヌ川は自然に包まれ、美しい草原や森が広がり、牛や馬たちが気持ちよさそうに草をはむ。数限りないトーンの緑、花、そして移ろいやすいノルマンディー地方の天気は瞬く間に光の調子を変えていく・・・。その土地の名は「ジヴェルニー」。フランスの中でも豊かな四季に恵まれた風景が、…