至高の楽園 バンヤンツリー

2016.08.01

[第3回]バンヤンツリー・セイシェル
インド洋の真珠で堪能する極上のヴァカンス

「インド洋の真珠」とも呼ばれ、世界のセレブも休暇に訪れるセイシェル諸島。透き通った碧い海や白く細やかなビーチ、覆い茂る緑の森林など、そのコントラストはため息が出るほど美しい。母なる大自然が待ち受けるマヘ島の最南端に建つバンヤンツリー・セイシェル。眩しいほど純白のコロニアルなクレオール様式のヴィラで、思いきり優雅に、そして時にはゴージャスな気分で、バンヤンツリー流の極上のリゾートライフを堪能したい。

 

楽園の島、セイシェル諸島。エメラルドブルーの海とどこまでも続くホワイトサンドビーチとのコントラストはあまりにも美しい。(写真上)すべてのヴィラにプライベート・プールが備わり、風を感じるオープン・リビング・スペースとともに、開放的な非日常気分を盛り上げる。

楽園の島、セイシェル諸島。エメラルドブルーの海とどこまでも続くホワイトサンドビーチとのコントラストはあまりにも美しい。(写真上)すべてのヴィラにプライベート・プールが備わり、風を感じるオープン・リビング・スペースとともに、開放的な非日常気分を盛り上げる。

 

陽当たりの良い丘に瀟洒なヴィラが点在

コロニアルなリゾート滞在

 

インド洋に浮かぶモルディブ共和国の島々から、地図上ではほんの少しアフリカ大陸寄りに飛ぶと、日本人にはほとんど出遭うことのない楽園の島‘セイシェル諸島’が浮かんでいる。

 

ちょうどマダガスカルの北から北東に向かって点在する、115もの島からなるセイシェル共和国だ。通称セイシェル、首都は最大の島、マヘ島にあるヴィクトリアだ。最大とは言え、島の一周は車で1時間もあれば充分だから、町の大きさは想像が付くだろう。

 

人々のほとんどはクレオール人(ヨーロッパ人とアフリカ人の混血)であり、彼らはクレオール語を話すだけでなく、英語やフランス語も同様に通じる。

 

バンヤンツリー・セイシェルは、このマヘ島の最南端、濃い熱帯林に包まれた半島突端の高台に、セイシェル初の本格的ゴージャス・リゾートとしてオープン。地元の大きな期待を背負い、2002年6月2日にスタートを切った。

 

インテンダンス湾の純白のビーチを眼下に望み、風光明媚な丘の上に建つバンヤンツリー・セイシェル。

インテンダンス湾の純白のビーチを眼下に望み、風光明媚な丘の上に建つバンヤンツリー・セイシェル。

 

絶景の丘に建つリゾートのどのヴィラからも海が見渡せる。ドラマチックなロケーションが真骨頂。

絶景の丘に建つリゾートのどのヴィラからも海が見渡せる。ドラマチックなロケーションが真骨頂。

 

開発の進んだ北部とは真逆の印象がある島南部には、今なお手つかずの自然が残されている。そこでバンヤンツリーが以前から掲げる環境対策も、リゾートのオープン以前から準備されたのだ。

 

眼下に見晴らす美しいビーチには、実際に1m以上もあるようなウミガメが産卵にくることもあり、さらに海洋生物、森の野生動物なども同時に保護されなければ…とのバンヤンツリーの企業理念が働く。

 

タカマカの木々繁る鬱蒼とした森がビーチまで迫り、その麓に広がるインテンダンス湾のホワイトサンドビーチ。風光明媚な丘の上に建つバンヤンツリー・セイシェルだけに、守らなければならない大自然の環境保護を鑑み、もともとセイシェルが国を挙げて励むエコロジー対策と共に推進し続けている。

 

太陽が燦々と降り注ぐ丘に点在するヴィラは、コロニアルなクレオール様式の建物。

太陽が燦々と降り注ぐ丘に点在するヴィラは、コロニアルなクレオール様式の建物。

 

全室がヴィラタイプ。2013年に改修工事を終えて、清涼感あふれるインテリアと純白の木造建築が印象的。

全室がヴィラタイプ。2013年に改修工事を終えて、清涼感あふれるインテリアと純白の木造建築が印象的。

 

(左)セイシェルの雄大な自然の中でのヨガは心まで落ち着かせてくれる。<br /> (右)インフィニティ・プールの先に広がる海と空へ向かってスイミング。太陽で火照った身体をクールダウン。

(左)セイシェルの雄大な自然の中でのヨガは心まで落ち着かせてくれる。
(右)インフィニティ・プールの先に広がる海と空へ向かってスイミング。太陽で火照った身体をクールダウン。

 

 

リゾートを楽しむ方法は

セイシェル島ごとを満喫すること!!

 

太陽が燦々と降り注ぐ丘に点在するヴィラは、コロニアルなクレオール様式の建物だ。純白の木造建築は陽に照らされると眩しいほど白さを増し、森の緑や空の碧に映えている。

 

この島にはこうしたプランテーション時代の面影を残す建物が今も数多く残されている。それらはコロニアル・フランス様式とイギリス様式を折衷したセイシェル様式と言われ、バンヤンツリーではその歴史的背景に敬意を払い、植民地スタイルとして再現した。

 

それもそのはず、バンヤンツリー・セイシェルは、映画『ピンク・パンサー』シリーズで高名となった英国人俳優ピーター・セラーズと、ビートルズの元メンバー、ジョージ・ハリスンがセイシェルに構えた邸宅を礎にして造られたというのだ。

 

つまりバンヤンツリーは、島民の懸命な協力により、建築様式や文化を保存することを前提に第一歩を踏み出したという真の秘話に始まる。そうと知れば、なおさら、このリゾートを応援する国民の思いと同様に愛おしく感じるのだ。

 

バー「la Varangue」。潮風を感じながらグラスを傾ける。世界で一番美味しい休日。

バー「la Varangue」。潮風を感じながらグラスを傾ける。世界で一番美味しい休日。

 

(左)高い評価ののバンヤンツリー・スパ。セミ・オープンエアのトリートメントルームでは身体がとろけそうなほど五感が癒される。(右)花を贅沢に浮かべて優雅なバスタイム。

(左)高い評価ののバンヤンツリー・スパ。セミ・オープンエアのトリートメントルームでは身体がとろけそうなほど五感が癒される。(右)花を贅沢に浮かべて優雅なバスタイム。

 

貴重な物語が数々残るリゾートには、島の伝説ココ・デ・メール(双子椰子の巨大種子)をテーマにしたエスニック・アートや、オウムガイのモチーフをあしらった織布など、地元の優れたアートや民芸品が随所に飾られ異国情緒が満載だ。

 

もちろんここセイシェルにも極上のバンヤンツリー・スパは造られている。

 

数々の受賞歴を誇るスパでは、人気のシグネチャートリートメント「ロイヤル・バンヤン」(ハーバル・ポーチ・マッサージ、ジンジャー・スクラブ、ジンジャー・オートミール・バス)を始め、セイシェルに古くから伝承されるローカルな植物素材や、オリジナルの天然オイルを使用するトリートメントが提供されている。

 

海風の通るセミ・オープンエアのトリートメントルームでは、波音をBGMに身体がとろけそうなほど五感が癒され、施術中には夢の世界を行ったり来たり…。

 

セイシェルでのリゾート滞在の醍醐味は、贅沢なバンヤンツリーの施設全部を利用し、島中を散策し、島のすべてをリゾートとして遊ぶ体験にある。こうして過ごしていると、知らないうちに元気になりエネルギーに溢れてくる。

 

(文・せきねきょうこ)

 

夕闇に染まっていく海と空を眺めながら、二人きりのディナータイム。キャンドルで灯されたプールが神秘的に浮かび上がる。

夕闇に染まっていく海と空を眺めながら、二人きりのディナータイム。キャンドルで灯されたプールが神秘的に浮かび上がる。

 

(左)ビーチにセッティングされたテーブルで、ロマンティックなディナーを。<br /> (右)リクエストすれば美しいビーチでピクニック・ランチも楽しめる。

(左)ビーチにセッティングされたテーブルで、ロマンティックなディナーを。
(右)リクエストすれば美しいビーチでピクニック・ランチも楽しめる。

 

(左)花崗岩の島らしく、巨大な岩がビーチの造形を担っている。ウミガメも産卵に来るほど、手つかずの自然が残っている。 (右)濃い熱帯雨林包まれたマヘ島南部。国を挙げて自然の環境保護を推進している。

(左)花崗岩の島らしく、巨大な岩がビーチの造形を担っている。ウミガメも産卵に来るほど、手つかずの自然が残っている。 (右)濃い熱帯雨林包まれたマヘ島南部。国を挙げて自然の環境保護を推進している。

 

せきねきょうこ/ホテルジャーナリスト

仏アンジェ西カトリック大学留学後、スイスの山岳リゾート地で観光案内所に勤務中、ホテル住まいを経験。仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープ多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも兼任。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

 

Banyan Tree Seychelles(バンヤンツリー・セイシェル)

住所:Anse Intendance, Mahé, Republic of Seychelles

TEL: +248-438-3500

http://www.banyantree.com/en/seychelles/

部屋数/60(ヴィラ)

室料/オーシャン・ビュー・プール・ヴィラ EUR1,225.00~(税金・サービス料込み)

アクセス/セイシェル国際空港から送迎車で約30分、

送迎車要予約(有料)

日本での問合せ先/バンヤンツリージャパン03-5542-3511

予約フリーダイアル:0120 778 187