至高の楽園 バンヤンツリー

2016.07.01

[第1回]バンヤンツリー・プーケット
セレブ御用達の極上空間で贅を極める

世界有数のホスピタリティブランドとして、高い評価を得ているバンヤンツリー。〝五感の聖域〟をコンセプトに世界中に多くのリゾートやスパを展開している。進化する楽園を追う新連載企画の第1回は、バンヤンツリー・プーケット。タイ・プーケット島に位置し、プール・ヴィラの火付け役的リゾートとして知られている。アジアン・リゾートに革命をもたらしたバンヤンツリー。すべてに妥協のない豪華さは、究極の快適性と理想的な休暇を満喫することができる。

 

バンヤンツリー・ブランドの旗艦リゾート、バンヤンツリー・プーケット。初のプライベート付きヴィラとして世界に知られている。

現代のプライベートプール付きヴィラの火付け役として世界に知られるバンヤンツリー・プーケット。写真は代表的な客室、ダブルプール・ヴィラの外観(1300平方メートル)。

 

 

 

ラグジュアリーリゾートで過ごす休暇

自然との一体感を満喫

 

タイ随一のリゾート島として知られるプーケット島は、タイ南部のアンダマン海に浮かぶ世界有数のリゾート地である。

 

この島に休暇で訪れる人々にとって、南アジアの亜熱帯気候のなかでゆったりと流れ行く時間は何にも代えがたい。そして、「アンダマン海の真珠」と形容される美しいホワイトサンドビーチ、緑濃いジャングルに包まれる環境がたまらない魅力となり、飛行機を降りた途端から、一気に、日常から非日常へと誘(いざな)われることとなる。

 

さらに星の数ほどあるビーチリゾートや、さまざまなエンターテイメント施設、ショップなど観光島ならではの施設も整い飽きることを知らない島だ。

 

島内の開発はすでにマックスと評されながらも、この島には、未だ原風景を宿す自然が随所に残され環境が守られている。島内の77%を占めるジャングルにおいては、観光客も熱帯モンスーンの自然体験ができ、これもプーケットに遊ぶ醍醐味となっている。

 

タイ随一のリゾート島として有名なプーケット。未だ原風景を宿す自然環境が守られている。

タイ随一のリゾート島として有名なプーケット。リゾート内は未だ原風景を宿す自然環境が守られている。

 

 

シグネチャー・プールヴィラの外観。客室はゴージャスなヴィラタイプ。

ダブルプール・ヴィラの寝室。その名の通り、メインプールのほかに2つ目のプールが寝室を囲む。

 

 

(左)アジアンスタイルのモダンなインテリア。 (右)水上に浮かぶベッドルーム。研ぎ澄まされた非日常の空間を演出。

(左)アジアンスタイルのモダンなインテリア。
(右)水上に浮かぶベッドルーム。研ぎ澄まされた非日常の空間を演出。

 

 

(左)シグネチャー・プール・ヴィラの外観。(右)自然を満喫できる開放的なバスタブ。

(左)シグネチャー・プール・ヴィラの外観。(右)自然を満喫できる開放的なバスタブ。

 

 

このプーケット島には、リゾートとして22年目を迎えた人気の高いバンヤンツリー・プーケットがある。

 

創業は1994年9月。ラグーナ・プーケットという壮大なレジャー総合施設内に初のバンヤンツリー・リゾートとして誕生した。

 

ラグーナ・プーケットとは、アジア初となった総合リゾート・コンプレックスであり、約400万平方メートル(東京ドーム8.5個分)の敷地に、3キロも続く白砂のプライベートビーチを保有。

 

敷地内には、バンヤンツリーを含め、6軒のホテル、ゴルフ場やテニスコート、ショッピングモールなど幾多の娯楽施設が揃っている。

 

バンヤンツリー・グループの第1号店であるバンヤンツリー・プーケットは、バンヤンツリーのブランド旗艦リゾートとして、またブランドの核となる存在としてあり続けている。

 

プールとプライベートガーデンを見ながらブレックファースト。

自身のヴィラでゆっくりとブレックファースト。

 

 

ヴィラのリビングの家具はすべて特注品。バンヤンツリーのインテリアデザインチームがデザインしている。

客室の家具は特注品。バンヤンツリーのインテリア・デザインチームがデザインしている。

 

 

(左)バンヤンツリー・プーケットの敷地全体。水と緑が調和した世界有数のリゾートだ。

(左)バンヤンツリー・プーケットの敷地全体。水と緑が調和した静寂の空間。
(右)敷地内には18Hのゴルフ場やテニスコートなども揃い、スポーツアクティビティも多彩。

 

 

(左)独自のメソッドとセラピストの高い技術で、〝バンヤンツリーといえばスパ〟といわれている。 (右)スパの新鮮なハーブを詰めたハーバル・ポーチ。

(左)独自のメソッドとセラピストの高い技術で、バンヤンツリーといえばスパの代名詞ともいえる。
(右)新鮮なハーブを詰めたオリジナル・ハーバル・ポーチを温めて、優しくマッサージ。

 

 

 

初のプライベートプール付ヴィラが世界を席巻

まさに楽園のようなリゾート

 

バンヤンツリー・プーケットが建つのは、風光明媚なバンタオビーチエリアだ。

 

客室はゴージャスなヴィラタイプで、それぞれのヴィラには泳げるサイズの大きなプライベートプールが設置されている。

 

ご存じだろうか、プライベートプール付のヴィラは、じつは、バンヤンツリー・プーケットが先駆者であるということを。ラグジュアリーなヴィラ滞在に加え、そのヴィラ内に、自由に使える自分だけのプールがあることに歓びもひとしおである。

 

プライベートプール付のヴィラの存在は、当時、最大の贅沢として世界のリゾート界に衝撃を与え、瞬く間に世界中に浸透。現在では、最高級リゾートには当然のようにプライベートプール付きのヴィラやスィートが造られている。

 

もう一つの逸話は、この地で確立された、バンヤンツリー・スパだ。

 

独自のメソッドと豊富なメニュー、統一感のあるセラピストの手技の高さにより、〝バンヤンツリーといえばスパ〟という信頼が生まれている。

 

夜、水面を美しく照らすライティングが幻想的な雰囲気を醸し出す。ラグジュアリーなヴィラ滞在の歓びでもある。

夜、水面を美しく照らすライティングが幻想的な雰囲気を醸し出す。ラグジュアリーなヴィラ滞在の歓びでもある。

 

 

ヤシの木の囲まれて優美なカーブを描くプールで開放感を堪能。

ヤシの木の囲まれて優美なカーブを描くパブリック・プールで開放感を堪能。

 

 

(左)プールの中に設けられたジャグジー。本場タイ式のコーヒーのサービスも。 (右)プールサイドのベッドでゆっくりティータイム。ここでしか味わえない贅沢。

(左)プールの中に設けられたジャグジー。ヴィラ内で食事も可能。
(右)プールサイドのベッドでゆっくりティータイム。ここでしか味わえない贅沢。

 

 

バンヤンツリー・プーケットのデビューから早くも22年、バンヤンツリー・ブランドは、ここプーケット島での大きな成功に導かれ世界進出へと広がった。

 

数々の輝かしい歴史を歩んできたバンヤンツリー・プーケットは、2015年10月に部分改修工事をすっかり終え、未来に向けたリニューアルオープンを迎えた。

 

刷新されたデラックス・ヴィラは「バンヤン・プール・ヴィラ」と名称を変えアップグレード。すべてのカテゴリーのヴィラでプライベートプールが楽しめるようになった。

 

レストラン2ヵ所も同時にリニューアルオープンし、特に根強い人気のシグニチャーダイニング「SAFFRON(サフロン)」、もうひとつのレストラン、アンダマン海のシーフードを提供する「ウォーターコート」も含め、新しいシェフの監修のもとに刷新されている。

 

新しいシェフは、ミシュランの三つ星レストラン「エル・ブジ」など、世界最高峰のレストランで腕を振るった敏腕シェフだ。すでに彼の料理を目指してリゾートを訪れる、熱いグルメファンも多くなっている。

 

(文・せきねきょうこ)

 

 

 

プールを眺めながら、バンヤンツリー・プーケットならではの食を堪能できるレストランも充実。

バンヤンツリー・プーケットならではの美食を堪能できるレストランも充実。

 

 

アンダマン海のシーフードを提供する「ウォーターコート」。ミシュランの三つ星レストランで腕をふるった敏腕シェフを招いて、世界最高峰の料理を楽しめる。

新鮮なシーフードを提供する「ウォーターコート」。ミシュランの三つ星レストランで腕をふるった敏腕シェフを招いて、世界最高峰の料理を楽しめる。

 

 

 

せきねきょうこ/ホテルジャーナリスト

仏アンジェ西カトリック大学留学後、スイスの山岳リゾート地で観光案内所に勤務中、ホテル住まいを経験。仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープ多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも兼任。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

 

Banyan Tree Phuket Resort(バンヤンツリー・プーケット・リゾート)

住所:33, 33/27 Moo 4, Srisoonthorn Road, Cherngtalay, Thalang Phuket 83110 Thailand

電話:+(66) 76 372 400

www.banyantree.com

部屋数:173室(ヴィラ)

室料:THB15,300(税金・サービス料込み)~

アクセス:バンコクから国内線で約1時間。ホテルまでは車で25分。

日本での問合せ先/バンヤンツリージャパン03-5542-3511

予約フリーダイアル:0120-778-187