至高の楽園 バンヤンツリー
[第4回]バンヤンツリー・バンコク
バンコクの都心に煌めく宝石のようなホテル

アジアの中でダイナミックに変貌するメトロポリス・バンコクは、別世界のような未来都市として進化している。その中心地の超高層ビルに誕生した、最先端バンコクを象徴する都会的センスと高級感あふれるバンヤンツリー・バンコク。世界最高レベルの施設とホスピタリティで、まさに「五感の聖域」を体感できるラグジュアリーな空間が待ち受けている。天使の都と呼ばれるバンコクで、煌めく宝石のように贅沢なシティリゾートで最上級のステイを極めたい。

(左)ホテル所有の船でチャオプラヤ川を遊覧するアプサラ・ディナー・クルーズも人気。
(右)高層階のプレジデンシャルスイート。美しいバンコクの街を眺望できる。
天空から望むアジアの大都市バンコク、
ダイナミックな高層ビルに生まれたシティリゾート
今やシンガポールと並び、南アジアでは経済の一大中心地と言えるほど発展を遂げた大都会バンコク。その真っ直中の超高層ビルに、都会的なセンスで高級感溢れるシティリゾートホテルとして生まれた「バンヤンツリー・バンコク」。
創業当初、大自然が舞台のリゾートで知られたバンヤンツリーが、こんな大都会の真ん中にできるとは…と、自身も含め、ファンはそのニュースに驚かされたものだ。しかしバンヤンツリーは変貌を旨く遂げて、違和感もなく、自然な形で都会の中心地に居ることの魅力を伝え始めたのである。
内装は、高級感たっぷりに最新設備を完備した客室やスイートルームが揃い、バンコク最大級のクラブ・ラウンジも併設された。高層ビルの高層階を占めるバンヤンツリーの窓から眺めるバンコクの街は、チャオプラヤ川を中心に広大に広がる大都会だ。街の喧騒の中にも、堂々と点在する黄金の三角屋根の寺院を見つけ、ここがタイの首都バンコクなのだとエスニックな想いを馳せることに。
バンヤンツリー・バンコクはこうして都会に生まれたリゾートとして、スパやレストランでの食事が目的の町の人々にも愛され、観光客はもちろん、ビジネスマンの滞在も多く、シティリゾートとしての多彩な機能を披露している。さらに、昨年には50~58 階に新たな客室「セレニティ・クラブ」が誕生した。特典が揃うこの部屋は、滞在をより贅沢に満喫したいゲストにはお薦めという。

高級感たっぷりの内装に最新設備を完備したスイート。大きな窓の下のソファでの昼寝も至福の時間だ。

洗練されたインテリアが落ち着いたムードを醸し出している1ベッドルーム・スイート。

(左)バスルームは華美すぎず、落ち着ける空間。バンコクの街を眺めながらの開放感は格別だ。
(右)新しいセレニティ・クラブの客室は、白を基調としたコンテンポラリーなインテリアだ。
数々の受賞暦を誇るバンヤンツリー・スパも、かなり贅沢に大きなスペースに造られた。バンヤンツリーと言えばスパ。このリゾートブランドはここ‘微笑みの国’タイが故郷であり、タイの人々の誇りでもある。
そのスパでは本場のタイマッサージを始め、ハーブと花々の天然ブレンドオイルを使うメニューが目白押しだ。大都会のスパで、トリートメントが16室も揃うことも珍しい。また世界のトップ・スパとして創業以来数々の名誉ある賞を受賞していることも実力の証しである。
さらに驚きは、スパに併設されたギャラリー・ショップだ。スパグッズやライフスタイルの品々まで、ロゴ入りでオリジナルの品々がずらり揃っている。ショップの充実したセレクションやラブリーなオリジナル品に、訪れる度についつい何かしらを買ってしまうのだが、バンヤンツリー・ギャラリーでのショッピングは、実は、ステイする大きな楽しみでもあるのだ。

2ベッドルーム・スイート。大きなリビング・ダイニングが備わり、親子2世代のステイにも最適。

贅沢な広さのトリートメントは16室。バンコクに訪れたらぜひ体験したいことのひとつだ。

スパでは本場のタイマッサージのほか、ハーブや花々、天然ブレンドオイルを使う多彩な独自のメニューで、リラクゼーションの真髄に触れることができる。
世界中で話題となった
天空のレストラン&バーの誕生
タイは美食の国としても世界的な人気を誇っている。今や、タイでも様々なインターナショナル・キュイジーヌが揃う中、やはり、一番人気はエスニックなタイ料理である。
ここバンヤンツリー・バンコクではシグネチャー・ダイニングの「Saffron(サフロン)」で、洗練された本場のタイ料理を楽しむことができるが、もう一つ、忘れてはならないダイニングが存在する。
ホテルの最上階には、本当に、思わず息をのむような高さに屋外レストランとバー「Vertigo and Moon Bar(ヴァーティゴ&ムーンバー)」が造られたのだ。オープン当時、世界の旅行雑誌やグルメ雑誌、女性誌などが特集を組み紹介をしていたのを覚えている。

一生忘れられないような絶景を楽しめる屋上61階のダイニング&バー「Vertigo and Moon Bar(ヴァーティゴ&ムーンバー)」。人気なので予約必須だ。

(左)1階下、60階に位置する「Vertigo Too(ヴァーティゴ・ツー)」。快適な屋内空間で、バンコクの夜景を楽しめる。
(右)シグネチャー・ダイニングの「Saffron(サフロン)」。洗練された本場のタイ料理を楽しむことができる。
それもそのはず、屋上階のヴァーティゴは61階にあり、しかもルーフトップだから屋根がない。どういうことになるかご想像願いたい。一瞬足がすくみ、息を呑む。景色が確認できるのは、暫く気持ちが落ち着いてからのことだ。
筆者がそこで食事をしたその日、強風のために、近くに座るゲストのナプキンが空遠くに飛んで行ってしまったが、スタッフは笑顔で新しいナプキンを用意していた。
そんなレストランの1階下、60階に位置する「Vertigo Too(ヴァーティゴ・ツー)」では、エアコンの効いた屋内の空間で景色を楽しみながら、ミクソロジストが創るオリジナルカクテルなどを楽しめる。
ライブ演奏もあり、都会を満喫するだけではなく、ダイナミックな街の夜景を天空から望めるバンヤンツリー・バンコクからのプレゼントである。
(文・せきねきょうこ)

地上21階のプールでバンコクの高層ビルを眺めながら泳いだり、プールサイドでリゾート気分を味わうのもお薦め。

(左)隅々まで洗練されたアートのようなラウンジ。
(右)新年を迎えた時のバンヤンツリー・バンコク。煌めく宝石のように贅沢なアーバンリゾートだ。
せきねきょうこ/ホテルジャーナリスト
仏アンジェ西カトリック大学留学後、スイスの山岳リゾート地で観光案内所に勤務中、ホテル住まいを経験。仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープ多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも兼任。著書多数。
Banyan Tree Bangkok
住所:21/100 South Sathon Road Sathon Bangkok 10120, Thailand
電話: +66 0 2679 1200 (ホテル代表)
URL: www.banyantree.com
部屋数:325室
室料:4900THB~(税金・サービス料別
アクセス:国際空港から車で約40分、リムジンサービス(有料)有り。
日本での問合せ先/バンヤンツリージャパン03-5542-3511
予約フリーダイアル:0120 778 187