[第20回]インディゴ・シンガポール・カトン ~シンガポール~
シンガポールに育まれた伝統’プラナカン文化’を踏襲
旧正月で賑わう2月初旬のシンガポール。中国系、マレー系、インド系、ユーラシア系、アラブ系など、多くの民が住むモザイク国家と言われるように、多民族国家として知られたシンガポールは、本島の他に、極小の島を60以上も含むという島国である。赤道直下にあることから、外は常に暑い気候で、乾季冬季に分かれるが、湿度の多い26~30℃前後の気温である。建物内ではガンガンとクーラーをつけ寒いくらいなので、服装にも注…
モフモフした猫や哀愁ただよう河童も!
葛飾北斎が描いたアニマルたち。
葛飾北斎、いわずと知れた浮世絵の大家。 北斎といえば、世界的に有名な「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」に代表される『冨嶽三十六景』をはじめ、風景を表現した絵がよく知られている。一方『北斎漫画』の中のスケッチの数々などでは、人物や動物の動きや表情を映した絵がたくさん描かれ、風景画にも実は多くの動物たちが登場しているのにお気づきだろうか。 北斎が描く、そん…
古代ワインの回帰
オレンジ色のワインを求め
インプルネータへ
希少価値の高いオレンジ色のワインを求め、フィレンツェの郊外にある素朴な村「インプルネータ」を訪ねた。 インプルネータはトスカーナの名産、オリーブオイルなどの保存容器(アンフォラ)に使われる原料テラコッタの産地として有名な場所だ。ソムリエ試験の講習のためトスカーナ州に滞在していた際にイタリアでも珍しいワインの試飲会があると聞き訪れた。 醸…
[第19回]キャメロン ハイランド リゾート ~キャメロン・ハイランド/マレーシア~
ミステリアスな逸話の残る爽やかな高原と美しいホテル
マレーシアといえば熱帯の暑さを思い浮かべる人も多いと思いますが、マレー半島には様々な顔があります。中央部に広がるパハン州には、なだらかな山々の連なる高原地帯が広がり、キャメロン・ハイランドというとっておきの避暑地もあり、マレーシアを代表する高原リゾートとして人気を博しています。平均気温20℃、爽やかな環境にはお茶畑のプランテーションやイチゴ畑など、豊富な種類のフルーツ畑が広がり…
アートの楽しみ方をちょっと贅沢に。
皇居のほとり、近代美術の殿堂。
世界的に、アートの楽しみ方が多様化している。 単に美術作品そのものを見るだけでなく、美術館にいる時間を楽しみ、それにあわせて食事やカフェを楽しむ。難しくアートをとらえずに、心を豊かにしてくれる場として、日常にはないインスピレーションを求めて美術館にやってくる人も増えているように見える。 そんなちょっと贅沢な時間を過ごしたい人に注目されているのが、皇居のとなり、北の丸…
アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt, 1908
会期は残りわずか!
日本美術展史上最大のフェルメール展
牛乳を注ぐことに集中する一人の女性。一説には、硬くなったパンをミルクに浸して作るお菓子「パンプディング」の準備中、とも言われる。この日常のなにげない所作を描いた絵が、ここまで私たちを魅了するのは、なぜだろう。ほかのどの画家とも違う、透明感と静謐さのある画風。窓から入る光の粒子に照らされた、まるで彫像のような人物。精彩に描かれたオブジェもすべて何か意味ありげな、どこかミステリアス…
[第18回]サンタニ・ウェルネス・リゾート&スパ ~スリランカ~
アーユルヴェーダと紅茶の故郷に、究極のミニマリズム誕生
インド洋に浮かぶ小さな島、スリランカ。未だ神秘的な場所が残るアジア屈指の美しい国として知られ、国名の意味は「光り輝く島」と言います。数々の神秘的な観光地を含みユネスコ世界自然遺産や文化遺産も多くありますが、なんといっても有名なのは、「セイロン紅茶」の故郷であること、そしてアーユルヴェーダの伝統民間療法が根付いている国ということでしょう。 政情も現在は安定し、旅をするのに充分な観光地が整う国と…
サンタバーバラで最もスタイリッシュな
ワイナリー「プレスキールワイナリー」
青い海、太陽に向かって伸びるヤシの木、白を基調としたスペイン風の街並みにピンク色のブーゲンビリアの花がリゾート気分を盛り上げる。 アメリカを代表するリゾート地のひとつ、サンタバーバラ。その美しさに魅了されオプラ・ウィンフリーやエレン・デジェネレスなど多くのセレブリティたちが邸宅を所有していることでも有名だ。 アメリカ全土のワイン生産量の約…