食の話題

2012.03.26

話題の古町糀製造所から麹ドリンクの専門店がオープン

魔法の調味料としてブームの塩麹。最近開発された調味料と思うかもしれないが、実は江戸時代の文献にも記述がある伝統食品の一つ。食材の旨みや甘味を引き出して、美味しく仕上げてくれるのには効果的だ。そんな魅力あふれる麹だが、新潟の米をつかった麹で話題の古町糀製造所から麹ドリンクの専門店が3月にオープンした。

 

 

米から作られた麹ドリンクが美味しい

 

 

食に関心のある人の冷蔵庫には、今や冷蔵庫の常備品となっている塩麹。名前の通り塩と麹から作られる調味料だが、その麹を使ったドリンクの専門店が東京・自由が丘にオープンした。

 

店舗名は古町糀製造所。「糀」も「麹」もともに同じものを指すが、糀は日本で作られた漢字でもあり、また「米から作られる」という成り立ちを想像させるため、敢えてこちらを使っているとか。

 

さて、この糀から作られるドリンクとは、つまりは甘酒のこと。甘酒には2種類あり、多くの人が思い描くそれは酒粕に砂糖を加えて作られている。だが、古町糀製造所の甘酒は違う。それは、コウジ菌のついた米=糀をぬるま湯に浸しただけのもの。砂糖は一切加えないが、それでも十分に甘くなるのだ。

 

なぜか? ぬるま湯に浸された糀は糖化されるから。コウジ菌がつくり出す酵素、アミラーゼは米の主成分であるデンプンを分解する。そこで生み出されるのがブドウ糖である。糀の甘さはブドウ糖の甘さなのだ。この甘酒には他にも9種類すべての必須アミノ酸、ビタミン、葉酸などが含まれている。その栄養価が点滴にも匹敵するといわれる所以だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古くて新しい日本の飲み物に注目

 

 

古町糀製造所ではこの甘酒のことを、ただ「糀」と呼ぶ。甘酒では「酒」の字がアルコール分を含んだ酒粕の甘酒を想像させてしまうからだという。

 

以前はすべての世代に飲まれていたこの糀を、彼らは現代的によみがえらせた。まるでカフェラテのようなカップに注がれるホットドリンクやコールドドリンクは、ストレートで、または豆乳や果汁で割った糀である。ショウガや黒酢といったフレーバーのバリエーションも豊富で、季節毎に限定の風味も加わる。

 

店内には他にも鳥居のラベルがキュートなその名も「神社エール」など、 家庭でも楽しめるようにボトルに詰められた糀や、糀のジェラートも販売されている。 古くて新しいこの日本ならではの飲み物のやさしい甘さを味わいに、ぜひ自由が丘へ出かけてみてはいかがだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■問い合わせ先:

古町糀製造所

住所:目黒区自由が丘2-9-6 Luz自由が丘1F

営業時間:11:00~20:00(ラストオーダー19:00) 無休

電話:03-5726-8373

http://www.furumachi-kouji.com/

 

 

 

お米だけの甘さ 糀 瓶詰め 1575円(税込)

ジンジャー入り 糀「神社エール」 1575円(税込)