私たちだって自分らしい家が欲しい!

2019.03.27

Vol.10理想の部屋に近づく
インテリアの選び方

センス良く家のインテリアをそろえているお2人に、「どんなふうにインテリアを選べばいいか教えてほしい!」と読者のみな様から多くのリクエストをいただいています! 今回はそんな声にお応えして、お2人のインテリアのこだわりや選び方についてご紹介します。すぐに取り入れられそうなテクニックも教わりました!

 

 

衝動買いはほぼなし

買うのは本当に欲しいものだけ

 

 

まずはお2人のお住まいのインテリア選びのこだわりや、インテリアを購入する際のポイントをお伺いしました。

 

白澤「私は子どもがいるから、放っておくと雑多になるので、インテリアの色やテイストできっちり統一感を出すようにしています。子どもはリビングに自分のものが出ていると目立つせいか、勝手に片付けてくれるようになりました」

 

大日方「私の場合は逆に統一感がない! ソファはドイツのものだけど、テレビ台は大正時代のアンティークのたんすで、その両隣はヨーロッパのイスがあって…と。年代も国も色もバラバラ。でも、一つひとつ大好きなの。私と白澤さんに共通するのは本当に好きなものだけを買っているってことかな。ちょっと便利だからとか、足りないからという理由で買ってない。おうちを素敵にしたいけどどうしていいかわからないって人は、自分が何を好きなのかが、まだ見つけられてないのかな」

 

白澤「洋服でも、なんでもそうだよね。『好き』が強すぎるんじゃない? 私たち(笑)」

 

大日方「それぞれは素敵でも、全体のコーディネートとして見たときに合ってない場合もあるよね。私は最初にすごく気に入ったテーブルを見つけて。じゃあそれに合う花瓶が欲しいとか、ソファを買う時も自然とそのテーブルに合う色味のものを買ってたんだよね。何か1つを基準にして買いそろえていくといいのかも」

 

白澤「私は家の写真をケータイに保存しておいて、買い物で迷った時はその写真を見直してる。そうすると、少し冷静になって『やっぱり合わないからやめておこう』と判断ができるから。クッションもひとつ買って置いてみて大丈夫だったら、次も買って…というくらい慎重。1度買ってしまうと、捨てる理由がなくなるじゃない? 例えばうちには炊飯器がないんだけど、我が家にとって本当に必要なのか考えぬいてから買うことが多いな」

 

大日方「インテリアに限らず、洗剤とか日用品もあれこれ買わない。あとは、常に自分の家の収納の大きさを把握しておいて、そこに入らないものはいくらお得なものでも買わない」

 

白澤「そもそも私は入れるものを全部決めたうえで、収納を作っているから、グラス一つ買うにもメジャーを持っていく。収納のサイズ感を把握しておくのは大事だよね」

 

大日方「メジャーは必須! 必ず大きさを確認して、ネットショッピングを利用するときには、まったく同じものじゃなくてもいいから、同じようなサイズ感の家具をお店で確認してから買うよ。あと、細かいことだけど、作り付けの棚や引き出しに一般的な洗剤が入らないのが嫌なの!だから、アメリカサイズの洗剤とかは買わない。そこにこだわらないと、出しっぱなしになっちゃうから」

 

白澤「あとは、いつも何か買う時は徹底的にリサーチしてるよ。ライトひとつでも雑誌もひと通り見て、日本語、英語、フランス語で検索できるものはして、全部を見てから買いたいの。ここぞとばかりにライターのリサーチ力を活用してる(笑)」

 

大日方「私はそこまでじゃないけど(笑)、ネットは活用してるな。ネットショップも利用するし。ピンタレストやインスタで検索して、色の組み合わせや、置き方も参考にしてるよ」

 

 

部屋を素敵に

コーディネートするには

 

 

引っ越しなど、インテリアを買いそろえるタイミングで、気を付けるべきことは? また、今の住まいをもっと素敵にするコツはあるのでしょうか。

 

白澤「最初はすごく肝心で、入居のタイミングだったら、まずテーマを決めます。フレンチテイスト、アジアンテイスト、北欧…とか自分に合うテーマを1つ決めてしまえば、自然と選ぶインテリアも決まってくるから。あとは、キーカラーを2色決める!その色に当てはまらないものは買わないようにしています。私は、キーカラーに合わせて特注で壁の色を塗ってもらってるほど色には強いこだわりがあるんです

 

大日方「ひとつの提案として、全くどうしたらいいかわからないけど部屋をおしゃれにしたいって人は、IKEAやニトリでディスプレイされているものを丸ごと買うというのもアリなんじゃないかな」

 

白澤「プロがコーディネートしているものだから間違いはないよね」

 

大日方「1つ好きなインテリアショップを見つけたら、そこで全部そろえていく、っていうのもアリだよね」

 

白澤「その場合は、何でも置いてあるお店じゃなくてアジアン系とかある程度コンセプトのあるお店で好きなお店を見つけられるといいかも。お店はしっかりとコンセプトに合ったインテリアをセレクトしてるはずだから、部屋も統一されていく気がする」

 

大日方「新しく引っ越す場合はそれでいいとして、すでに暮らしている部屋がなんとなく散らかっている感じがするなら、とりあえず同じものを同じ場所に置いてみる。本の場所、写真の場所…と、その場所にはそれ以外置かないと決めるだけでも、部屋がすっきりするんじゃないかな」

 

白澤「収納の場所、飾る場所をしっかり分けたほうがいいね。私はごちゃつきがちなものや、部屋に合わないものはとにかくしまう。私は、すぐ出したいと思う子どものおむつとかもソレイアードの生地の箱を買ってそこに全部しまってたな」

 

大日方「部屋を華やかにしたいとか、気分を変えたいときには、絵を飾るのがおすすめ」

 

白澤「どうやって絵を選んでる?」

 

大日方「直感かな。価値があるかないかとかじゃなくて、純粋に自分が素敵だと思うものを選んでるよ」

 

白澤「実は“これ”という絵に出会えていなくて。好きな作品はいっぱいあるし、その絵自体はすごくいいと思っても、家に飾るには合わないなって…。その繰り返しで買えないまま。結局息子が描いた絵が、一番家に合うから飾ってる。あとは、ヴィンテージポスターや雑誌の切り抜きを黒の木枠で額装して飾ってるよ」

 

大日方「それはいいアイデア! 雑誌ならお金もかからないし、額装するだけでぐっと見栄えがよくなるよね。世界堂とか、大きな文具店で額装してもらえるし」

 

白澤「さりげなく壁に貼ってかっこよくできればいいけど、それってセンスがいるから、実際はむずかしい。だから、しっかり額装する方が楽。リビングの壁に立てかけて気分で入れかえてるよ」

 

大日方「私は絵が好きだから、いろいろ持ってるんだけど、基本的には壁にいくつか重ねて立てかけておいて、その日の気分によって入れ替えてるよ。花の色を変えたら、それに合う絵を選んだり…絵なら好きなものいっぱい持っててもいいんじゃないって。それが私の考えかな」

 

 

お気に入りインテリアショップ

今回は、2人のお気に入りのインテリアショップへ出かけました。それぞれのお店の魅力を紹介します。

 

Sarah Grace AOYAMA

 

 

白澤「ここは本当に置いてあるものすべて好きだからひとつひとつていねいに見ているの。 何かを買い足すタイミングだけじゃなく、自分の方向性を再確認する意味でもこのお店を活用させていただいて」

 

大日方「本当に、白澤さんの家に来たみたい!(笑)」

 

白澤「商品はもちろん、コーディネートのセンスも大好きで、お花をこうやって置くと素敵なんだ、とか、テーブルクロスはこういったものを合わせればいい、とか。来るたびにヒントをたくさんもらえる場所だな」

 

Sarah Grace AOYAMA

サラグレース青山本店

「古さと新しさ、エレガンスとかわいらしさの混在」 をコンセプトに、フレンチスタイルをベースにしたインテリアを提案。 ヨーロッパブランドをはじめ、オリジナル商品も含め家具や食器、インテリア雑貨を取り扱う。

〒107-0062 東京都港区南青山6-13-25 南青山TMビル1F

TEL:03-6419-7012

営業時間:11:00~19:00

定休日:なし

HP:http://www.sarahgrace.co.jp/

 

Roche Bobois TOKYO

 

 

大日方「私は、インテリアショップに行くときは、もう“〇〇を買う!”と決めているときだから、かなり本気度が高い状態。このソファは自分の好きな生地や形を選べるし、重ねて高さを変ることもできて、いろいろカスタマイズができるの。少しずつ集めていければなって」

 

白澤「私はこの生地見本を永遠に見ていられる(笑)。どんな生地を選ぼうかって考えるだけでも楽しい!」

 

大日方「手ごろな価格ではないけど、これを買おうって決めて、そのためにお金貯めようとか、自分の目標になるようなインテリアがあることが嬉しいよね」

 

Roche Bobois TOKYO

ロッシュ ボボア トーキョー

 

世界60か国、260店舗以上を展開するフランスのラグジュアリーインテリアブランド。各国のデザイナーや建築家とのコラボ商品も多い。今回紹介したソファ「Mah Jong」シリーズは世界的に人気の商品。

 

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-35-1 1・2階

TEL:03-6459-2704

営業時間:11:00〜20:00

定休日:なし

HP:https://www.roche-bobois.com

 

(取材&文・SUMAU編集部 撮影・古本麻由未)