SUMAU STYLE of JOURNEY
最新のフィールド・
アクティビティにトライ!
フィルストでのトレイルとクリフ・ウォークでの空中散歩を楽しんだら、
そろそろ下山の時間です。
もちろん、ゴンドラでそのまま下山することもできますが、
ここフィルストでは下山を兼ねたアクティビティが充実。
時間が許すなら、どれかひとつでも体験を。
頂上駅から利用できるのは、滑車がついたベルトを装着して
ひとつ下の駅、シュレックフェルトまで一気に滑降する「フィルストフライヤー」。
その距離約800m、スピード時速84キロ、と聞くと一瞬躊躇しますが、
実際に飛んでみると意外に怖さはなく、実に爽快。
ただし、あっという間に終わってしまうので、周りの景色もお見逃しなく。

ヨーロッパ初の「フィルストフライヤー」で空中飛行
そしてシュレックフェルトから、ひとつ下のゴンドラ中間駅・ボルトまでは、
「マウンテン・カート」のレンタルが可能。
ゴーカートとそりを合わせたようなこのカートでは、オフロードを果敢に攻めます。
さらに、ボルト駅からはダウンヒル用のキックバイク「トロッティバイク」に乗り換え。ペダルもサドルもないこの立ち乗りバイク、バランスを取るのが難しそうですが、
タイヤが大きく、しかもずっと下り坂なので、スピード調整さえ気をつければ、ラクラク。
気持ちよい風を身体に受け、周りの景色を楽しみながらのダウンヒルは最高です。
ただし、慣れてくるとついついスピードを出しがちなので、
一般車両との合流路などでは、特に気をつけて。
なお、このようにフィルストをアクティビティ付きで楽しむ場合は、
ゴンドラ片道乗車券とのお得なパッケージプランが用意されているので、
それらを利用するのがおすすめです。

グリンデルワルト〜フィルストのゴンドラ片道乗車券に、前出のフィルストフライヤー(1回)、トロッティバイク(1回・右)利用がついた「フィルスト・ファン・パッケージ」は80フラン、さらにマウンテン・カート(左)乗車をプラスした「アドベンチャーカード」は91フラン(個人手配の場合)。写真協力:ユングフラウ鉄道グループ@jungfrau.ch
インターラーケンの眺望スボット
ハーダー・クルムでサンセットタイムを
フィルストでの山遊びを満喫して、グリンデルワルトに戻ってきたら、ひと休みして
インターラーケンまで再び列車移動。本日の最終目的地、標高1322mを誇る
“トップ・オブ・インターラーケン”ハーダー・クルムに向かいます。
インターラーケン・オスト駅から徒歩5分の場所にある山麓駅から、
ハーダー・クルムの山頂駅まではパノラマルーフのケーブルカー、ハーダーバーンに乗車。
755mもの高低差を約10分で登るこのケーブルカー、ガラス窓の外に見えるインターラーケンの町がみるみるうちに小さくなっていきます。

赤い車体のハーダーバーン
そして約10分後、山頂駅に到着。
遊歩道に沿って歩いて行くと、ハーダー・クルムのシンボルとも言うべき
アールヌーヴォー様式のパノラマレストランが見えてきます。

夕暮れどきがおすすめ
続くレストランのテラスと展望ブリッジに広がるのは、ブリエンツとトゥーンの
2つの湖に挟まれたインターラーケンの町。
さらにその奥には、なんとアイガー、メンヒ、ユングフラウまで!

ブリエンツ湖とトゥーン湖を結ぶ展望ブリッジ“Two Lake Bridge”
夕暮前に到着し、インターラーケンの町の景色と、ベルナーアルプス両方を目に焼き付けたあと、サンセットを楽しみながらディナーへ突入、というのがベストプランです。

人気のテラス席。トゥーン湖に沈む夕日を眺めながらのサンセットディナーを。

夕日に染まる、アイガー、メンヒ、ユングフラウ
ケーブルカーの下り最終は、21時40分。
それまでじっくりハーダー・クルムの夜を楽しんで。
そして翌日はいよいよ“トップ・オブ・ヨーロッパ”、
ヨーロッパの最高駅、標高3454mのユングフラウヨッホへ。
そのレポートは次回に!
(取材・文/原口りう子 写真/竹崎恵子)
取材協力
■ ユングフラウ鉄道グループ http://www.jungfrau.ch
■ レイルヨーロッパジャパン http://www.raileurope.jp