SUMAU STYLE of JOURNEY
アドベントシーズンを彩る
クリスマスマジックinスイス
ヨーロッパのそれに倣い、近年、日本でも盛り上がりを見せるクリスマスマーケット。そこで今回は本場・ヨーロッパの中でも個性的なマーケットが多く登場するスイス各都市のクリスマスマーケット巡りを中心に、この時期だからこそ楽しめる雪山の絶景ハントなど、スイス・アドベントシーズンの魅力をレポートします。
無数の星で覆われる
チューリヒのメインストリート
クリスマスマーケットとは、アドベント(待降節)と呼ばれるクリスマスまでの約4週間の準備期間中、ヨーロッパ各都市で開催されるのみの市のこと。
このアドベントシーズン、街はイルミネーションで飾られ、各地で特徴溢れるクリスマスマーケットが建ち並びます。オーナメントやスノードームなどのデコレーショングッズから木彫り製品など手工芸品、さらにはスイーツや軽食、名物の甘い香辛料入りホットワイン・グリューワインを供する屋台が並び、クリスマスまでのカウントダウンを楽しむのです。
中でもスイスでその名を知られているのは、チューリヒ、ベルン、バーゼル、モントルーのマーケット。今回は、チューリヒとベルンのクリスマスマーケットを中心にご紹介します。
まずはスイス最大の街、チューリヒのクリスマスマーケットから。
チューリヒ空港まではスイス・インターナショナル・エアラインズの直行便で約12時間。ここからスイス国鉄に乗り替え、約10分でチューリヒ中央駅に到着します。成田空港を11時05分に出発して、チューリヒ中央駅着がちょうど夕方。イルミネーションや、夜のマーケットを楽しむのにちょうどいい時間帯です。
実はこの中央駅こそ、チューリヒを代表するクリスマスマーケットの一大基地。ただし、アドベント期間は多くの人でにぎわいを見せるため、まずはホテルにチェックイン、荷物を置いて身軽になってからマーケット巡りに出かけるのをおすすめします。もちろん、夜はぐんと冷え込みますから、防寒対策も忘れずに。
日が落ち、辺りが暗くなってきたと思ったら、街にはぽつりぽつりと灯りが灯りはじめ、やがてロマンチックなイルミネーションの世界へ。
そんな中でもチューリヒの名物とも言えるのが、街の目抜き通り、バーンホフシュトラッセ(Bahnhofstrasse・駅前大通り)の約1.2kmに渡って飾られるイルミネーションです。
建物と建物の上階を繋ぎ、リボン状に吊るされたLEDランプの総数は、約2万3100球。無数の小さく白い星が空から降ってくるように輝き、通り一帯は幻想的な気配に包まれます。このイルミネーション、その様子がビートルズの名曲「Lucy in the Sky with Diamonds」を思い起こされることから、通称“ルーシー(Lucy)”と呼ばれて親しまれているのだとか。
さらにアドベント期間中、街中を走る路面電車・トラムには、サンタが運転手を務める4~10歳の子ども限定のメルリトラム(Märlitram・スイスドイツ語でメルヘンの意味)も登場。クリスマスの雰囲気を一層盛り上げます。
DATA
‘Lucy’ Weihnachtsbeleuchtungen Zürich
■開催日: 2016年11月24日〜2017年1月6日
■開催時間:16:00〜24:00
■会場: チューリヒ バーンホフシュトラッセ Bahnhofstrasse, Zürich
https://www.zuerich.com/en/visit/events/zurich-night-shopping