SUMAU STYLE of JOURNEY

2016.12.21

アドベントシーズンを彩る
クリスマスマジックinスイス

ヨーロッパのそれに倣い、近年、日本でも盛り上がりを見せるクリスマスマーケット。そこで今回は本場・ヨーロッパの中でも個性的なマーケットが多く登場するスイス各都市のクリスマスマーケット巡りを中心に、この時期だからこそ楽しめる雪山の絶景ハントなど、スイス・アドベントシーズンの魅力をレポートします。

 

無数の星で覆われる

チューリヒのメインストリート

 

クリスマスマーケットとは、アドベント(待降節)と呼ばれるクリスマスまでの約4週間の準備期間中、ヨーロッパ各都市で開催されるのみの市のこと。

このアドベントシーズン、街はイルミネーションで飾られ、各地で特徴溢れるクリスマスマーケットが建ち並びます。オーナメントやスノードームなどのデコレーショングッズから木彫り製品など手工芸品、さらにはスイーツや軽食、名物の甘い香辛料入りホットワイン・グリューワインを供する屋台が並び、クリスマスまでのカウントダウンを楽しむのです。

 

中でもスイスでその名を知られているのは、チューリヒ、ベルン、バーゼル、モントルーのマーケット。今回は、チューリヒとベルンのクリスマスマーケットを中心にご紹介します。

 

まずはスイス最大の街、チューリヒのクリスマスマーケットから。

チューリヒ空港まではスイス・インターナショナル・エアラインズの直行便で約12時間。ここからスイス国鉄に乗り替え、約10分でチューリヒ中央駅に到着します。成田空港を11時05分に出発して、チューリヒ中央駅着がちょうど夕方。イルミネーションや、夜のマーケットを楽しむのにちょうどいい時間帯です。

 

実はこの中央駅こそ、チューリヒを代表するクリスマスマーケットの一大基地。ただし、アドベント期間は多くの人でにぎわいを見せるため、まずはホテルにチェックイン、荷物を置いて身軽になってからマーケット巡りに出かけるのをおすすめします。もちろん、夜はぐんと冷え込みますから、防寒対策も忘れずに。

 

日が落ち、辺りが暗くなってきたと思ったら、街にはぽつりぽつりと灯りが灯りはじめ、やがてロマンチックなイルミネーションの世界へ。

 

そんな中でもチューリヒの名物とも言えるのが、街の目抜き通り、バーンホフシュトラッセ(Bahnhofstrasse・駅前大通り)の約1.2kmに渡って飾られるイルミネーションです。

 

建物と建物の上階を繋ぎ、リボン状に吊るされたLEDランプの総数は、約2万3100球。無数の小さく白い星が空から降ってくるように輝き、通り一帯は幻想的な気配に包まれます。このイルミネーション、その様子がビートルズの名曲「Lucy in the Sky with Diamonds」を思い起こされることから、通称“ルーシー(Lucy)”と呼ばれて親しまれているのだとか。

 

さらにアドベント期間中、街中を走る路面電車・トラムには、サンタが運転手を務める4~10歳の子ども限定のメルリトラム(Märlitram・スイスドイツ語でメルヘンの意味)も登場。クリスマスの雰囲気を一層盛り上げます。

 

赤い車体に、天使やサンタクロースなどが描かれたメルヘンチックなトラムは アドベントシーズン限定。乗車できるのは4~10歳の子どものみ

赤い車体に、天使やサンタクロースなどが描かれたメルヘンチックなトラムは
アドベントシーズン限定。乗車できるのは4~10歳の子どものみ

 

通りの幅いっぱいを使って吊り下げられたライトが星のよう降り注ぐ

通りの幅いっぱいを使って吊り下げられたライトが星のよう降り注ぐ

 

DATA

‘Lucy’ Weihnachtsbeleuchtungen Zürich

■開催日: 2016年11月24日〜2017年1月6日

■開催時間:16:00〜24:00

■会場: チューリヒ バーンホフシュトラッセ  Bahnhofstrasse, Zürich

https://www.zuerich.com/en/visit/events/zurich-night-shopping