私の好きな街
“ちょうどいい”がそろう
三軒茶屋
新連載として、今回より人気エリアに住む方や働いている方に、その街の魅力を語っていただく「私の好きな街」がスタート。今回は、「三茶」の愛称で親しまれる三軒茶屋駅エリアの魅力を、カメラマンとして活躍する古本麻由未さんに教えていただきました。
主要な場所への
アクセスが便利
広島から上京した当初から、結婚した今もずっと三軒茶屋エリアに住んでいます。上京したときには、どこで働くかも決まっておらず、地理もよくわからない状態でした。とりあえず、撮影スタジオがたくさんある渋谷や恵比寿にアクセスがしやすく、名前を知っているという単純な理由で三軒茶屋を選びました。
仕事を始めてから、住所の書いてある名刺を渡すとほとんどの方に「良い場所にお住まいですね」と声をかけられます。周囲の方からのイメージも良く、街自体にブランド力があるのを実感しますね。
住んでみると、とにかくアクセスが良くて。電車はもちろん、主要な場所へはバスが多く出ているので、仕事で撮影に出かけるときにも、車が無くても困らないんです。自分が出かけるときだけじゃなく、友達に遊びに来てもらうときも気軽に誘えますね。
渋谷や新宿からタクシーで帰ったとしても、大きくメーターが跳ね上がらないので、夜が遅くなりがちな同業のカメラマンや出版関係の方も多く、行きつけのお店から人とのつながりが広がることもよくあります。
主人もカメラマンなのですが、実は一緒に暮らす前まで「三茶はにぎやかすぎて落ち着かない」と批判的だったんです。でも、住み始めて数カ月で「住みやすくて大好き」と意見が変わりました(笑)。やはりアクセスの良さが、すごく便利なようです。
また飲食店が多くて、女性一人でもふらっと入れる店がたくさんあるのも離れられない理由のひとつです。どのお店も気軽な雰囲気で飲み屋街は遅くまで賑やかで明るいので、夜道も安心できますよ。
手みやげにも喜ばれる
有名店や話題のお店が並ぶ
毎日のお買い物も便利で、東急や西友などの大きなスーパーもあるのですが、商店街には八百屋さんや魚屋さんが並んでいて、どこも手ごろな価格なんです。
また、お呼ばれしたときにも、お持たせで使えるお店が多いので、一度渋谷に寄って何か買って…という手間がなく、とにかくムダがないですね。それも、デリやベーカリー、パティスリーとひと通りそろっているし、シニフィアン シニフィエなど、実は有名デパートにも入っているような名店も多くて、買っていくと確実に喜ばれます。
最近では、行列のできるような話題店も続々と増えて、いちごスイーツで有名な、いちびこなど、三軒茶屋で人気が出て他エリアへ進出していくお店も多いように感じます。
また、少し足を延ばして世田谷線沿いエリアへ散歩がてら行くこともできて、飽きないですよ。松陰神社前の近くのメルシーベイクなど、オシャレなお店がどんどん増えています。
駅前はにぎやかですが一本入ると静かで、駒沢公園や世田谷公園のような、ほっとできるような場所もあるんです。私は、落ち込んだ時に、キャロットタワーの展望台に行きますね(笑)。きれいな景色を眺めると、心がすっきりします。
好きなお店もたくさんあるのですが、雑貨店のmarumetoには何か買い足したいと思ったタイミングで訪れると、必ずちょうど良いものがおいてあるんです。グラスやラグはここで購入しました。
上京して10年、若いころは渋谷へ行っていましたが、最近は二子玉川へ遊びに行くことが増えました。そうやって自分の気分やライフステージに合わせて環境を変えたいと思った時にも、その間にある街が三軒茶屋なんじゃないかと感じます。これから引っ越したとしても、やっぱり三軒茶屋に住みたいですね。
(取材&文・SUMAU編集部 撮影・ヤノブ ユウ)
marumeto
住所:東京都世田谷区太子堂4-17-10
営業時間:12:00~19:00
定休日:水曜