心地よいインテリアをつくる

2012.03.12
ルームフレグランス選びの基準は
天然香料を使っているかどうか

 

どのようなフレグランスを使っているんですか? と訊かれることもよくあります。

わたしがモデルルームを演出するときによく使っているのは、イタリアはフィレンツェのブランド「ドットール ブラニエス」のホームフレグランスです。天然の素材を使って、エッセンスの抽出から製品になるまですべての工程をハンドメイドで仕上げているもので、とて も上品な香りなんです。

 気に入っているのは、「アリア」と「メログラーノ」という2種類。「アリア」は、空気をイメージした香りで、柑橘の香りがほのかに漂う爽やかなタイプで す。白を基調としたリビングルームに、よく合うイメージですね。「メログラーノ」は、ザクロの円熟した香りがベースになっています。温かみがあって、 ちょっと高級感を演出したいときにもおすすめです。

 モデルルームでは、火をつけるランプのようなものや、アロマオイルを日々つぎたしながら蒸散させるディフューザーのようなものは使えないため、バンブースティックを挿して置いておくだけでOKなタイプを使っています。

 

選ぶときにぜったいに譲れないポイントは、天然の香料を使っていること。人工的な香料は、刺激が強すぎて、わたしの場合は鼻腔の奥が痛くなってしまうんです。

 天然香料であれば、好みの香りのものを選べばいいと思います。玄関やトイレなどには置いておくタイプのルームフレグランスを使って、リビングやベッド ルームでは、落ち着きたいときにはお香を焚いて、気分を軽やかにしたいときにはすっきりとした香りのアロマオイルをたらしてディフューザーを使う、など、 シチュエーションに応じて使い分けるのもいいでしょう。

 

 

 

愛用のフレグランス「ドットール ブラニエス」は

いつも六本木で購入しています

 

最後に、フレグランスを買いに行っているお店をご紹介します。港区六本木の「リビング・モティーフ」です。

「ドットール ブラニエス」の商品は、ルームフレグランスのほかに、特殊なバーナーで燃焼させる「ランパルファム」も扱っています。ランプタイプは空気を浄化させる効果が高いのが特徴ですが、香りも熱によってふわっと拡がるんですよ。

 

リビング・モティーフはインテリア雑貨を扱っているお店なので、食器やキッチン用品、文房具などの小物を買うときにも利用しています。小物については、またあらためてお話しするつもりですので、お楽しみに。

 

 

リビング・モティーフ

住所 東京都港区六本木5-17-1 AXISビル B1F, 1F, 2F
TEL 03-3587-2784
FAX 03-5563-1530
営業時間 11:00~19:00
休日 定休日なし
http://www.livingmotif.com

 

 

 

PROFILE

鈴木ふじゑ(すずきふじゑ)
株式会社カン・デザイニングオフィス 代表取締役 1991年、カン・デザイニングオフィス設立。集合住宅、個人住宅のインテリアコーディネートをはじめ、商業施設やエクステリアデザインのコーディネートを行う。トータルな視点から快適さと心地よさを追求し、美意識のある住まいを提案。 ホテルクレガ天神(福岡)、THE TOKYO TOWERS(デザイナーズプラン)など参画したプロジェクト多数。社団法人日本インテリアデザイナー協会会員。