心地よいインテリアをつくる
複数のアートで個性を演出
2枚以上の作品を飾るには、なんらかの決まりがあるとまとまります。たとえば左右対称にする、背の順に並べる、フレームの色を合わせるなど。そしてはじめは1枚か2枚飾り、時間をおいてからさらに数枚足してみましょう。アートを眺めながら過ごすと、ディスプレーのバランス感覚がしぜんに磨かれ、上手に飾れるようになっているものだからです。
サイズ違いのフレームを複数アレンジした例。壁をぎっしりとアートで埋めつくさずに、ほどよく余白をとっている飾り方が参考になります。Artist/山本哲生
小さなコーナーに凝ってみる
「作品を買う」というと敷居が高くなるものですが、お気に入りの雑貨を飾る感覚で、部屋の小さなコーナーからデコレーションしてみませんか。ソファに座ったときにふと目に入る位置にコンソールテーブルを配置し、小品を複数まとめて置き、そのそばにテーブルランプや小物を添えてみる。それだけで空間がぐっと印象的に変わるはずです。
アートや小物をばらばらに散らすのではなく、一カ所にまとめて飾るのが鍵。部屋に入った時やくつろぎの時に視線を集めるフォーカルポイントになります。Artist/杉田洋平
椅子は最高のアシスト
ほどよくシンプルに空間をまとめたいときは、椅子と組み合わせるのが最適です。難しいことは考えずに、リビングや寝室の一角に椅子を置き、気に入りのアートを掛ける。それだけで、ゆったりとしたくつろぎ感のある、絵になる空間のできあがりです。スペースに余裕があれば、テーブルやランプをプラスするとよりリラックス感が高まります。
壁にアートが一点だけある空間は寂しすぎる場合も。アートのそばにくつろぎ感のあるパーソナルチェアを組み合わせると、それだけで印象が変わります。Artist/田鎖幹夫
インテリアとのコーディネーション
背の高い観葉植物、フレーム無しで壁に溶け込ませたアート、そしてテレビとをバランスよく配置して壁面を演出。さりげなくも格調の高いディスプレーです。Artist/池田恭子
アートを中心にサイドテーブルとランプを左右対称に配した、フォーマルなコーディネート。アートとピロケースの色をリンクさせているのもポイント。Artist/黒木周
手前の壁に2枚並べたアートと奥のミラーには、形、色、雰囲気などにどことなく統一感が。異なるアイテムをさりげなくマッチさせた見事なコーディネート。Artist/坂田峰夫
窓と窓の間の壁は、アートを飾る場として最適。ダイニングテーブルと椅子を合わせるだけでちょっとしたフォーカルポイントに。Artist/黒木周